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悲願の優勝、イムホンギュ[Larva]

6月6日(日)、今季最強のProtossとZergが激突しました。ここまで圧倒的な強さで勝ち上がってきたピョンヒョンジェ[Mini]選手は、既にZergキラーであることは知れ渡っていた選手ではありますが、特に今シーズンの活躍は圧倒的なものがあり、前回優勝者であるキムミョンウン[Queen]選手を2回も下しての決勝進出でした。イムホンギュ[Larva]選手も10年近く前に幕を下ろしたKeSPA時代では目立った活躍がなかったものの、AfreecaTVでのライブ配信者として人気が出て、ASLで着実に階段を上ってきていました。両者、近年の活躍には目を見張るものがあったものの、優勝は未経験でした。

素晴らしい決勝戦でしたので、まだ視聴していない方はぜひとも下記よりご覧ください!

切り札を使ってしまっていたピョンヒョンジェ[Mini]

準決勝でキムミョンウン[Queen]選手を下した試合ですが、非常に面白い戦術を用意していました。こちらの動画のコメント欄でも情報提供がありますが、強敵を確実に倒して決勝に進出するため、ピョンヒョンジェ[Mini]選手は対Zerg戦での切り札を既に使ってしまった状態で臨んだ決勝戦でした。しかしながら、この戦術自体は非常にZergの心理を熟知したものであり、正直なところ種明かしがあった後でもZergが覆せるのか疑問が残るほどでした。

ですが、やはり20年以上の歴史を持つ韓国StarCraftプロシーンはそう簡単に攻略出来るものではありませんでした。無敵にさえ思えたピョンヒョンジェ[Mini]選手相手に、完璧に調整を済ませていたイムホンギュ[Larva]選手は、序盤を2連勝で最高の立ち上がりを見せました。この序盤の対応力はぜひとも試合動画でご確認ください!スピードアップZealotのオーダーに対して更に早いタイミングを突くというZergらしさ満点の対応方法は必見です!

ピョンヒョンジェ[Mini]選手も負けじと多彩なオーダーを織り交ぜて相手を揺さぶって同点まで持ち直しました。しかしながら最後にリスクを取ってしまったのが悪い方向に作用してしまった。最終セットまで突入しましたが、そこでリスクの高い前線ゲートウェイを選んだだけでなく、その手があることはやはり準決勝で見せてしまっていたため、しっかりと偵察で察知されてしまいゲームセット。それぞれ昔のKeSPA時代にはSTX SouLやSK Telecom T1で下積み時代を過ごし、やっと手にした大型トーナメント初優勝の切符ですが、最後まで丁寧にプレイして勝ち取ったのはイムホンギュ[Larva]選手でした。

2021年はASTLとASLがそれぞれもう1シーズンずつ

イムホンギュ[Larva]選手の優勝で幕を下ろしたASLシーズン11ですが、既に2021年の前半に行われたASTLと共に、2021年下半期であと1シーズンずつ実施されることが既に発表されています。おそらく次はASTLのシーズン3が、そして冬に向けてASLシーズン12が実施されるものだと予想されます。今回のASLシーズン11も公式発表によると韓国内で過去最高視聴数を達成したということですので、世代交代を繰り返し成長していくASL、今後も楽しみです!

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