新韓銀行プロリーグ10-11、第5ラウンドが終了しました。約1週間後に、最終ラウンドとなる第6ラウンドが開始されます。選手達はつかの間の休暇を取り、最終ラウンドに向けて英気を養います。
第5ラウンド総集編という事で、各チームがどのように戦ってきたか詳細を記載しました。以下からどうぞ。
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1位-SK Telecom T1
2位-KT Rolster
3位-CJ Entus
4位-Woongjin STARS
5位-Samsung KHAN
6位-STX SouL
7位-Hwaseung OZ
8位-MBC GAME HERO
9位-Wemade FOX
10位-Airforce ACE
順位表
1位-SK Telecom T1
ウィナーズリーグ優勝を果たし、安定した強さを見せるSK Telecom T1は7勝2敗で第5ラウンドを追え、CJ Entus、KT Rolsterの追撃をかわし1位を守り通しました。
特にキムテギョン[Bisu]選手の勢いが衰えることを知らず第5ラウンドでさらに10勝を追加します。これで自身が08-09シーズンに樹立したプロリーグ1シーズン最大多数勝記録53勝を塗り替え、55勝を記録しました。続き、ザーグラインが9勝6敗を達成します。特にオユンス[soO]選手が5連勝するなど好調さが伺えました。
反面、テランラインの弱さが悔いに残ります。チョンミョンフン[Fantasy]選手が6勝5敗を記録したのみで、チェホソン[Mong]選手が5戦全敗と、他種族に比べて不足している様子が浮き彫りになりました。SK Telecom T1としては惜しい部分でしょう。(ソース:Daily eSports)
2位-KT Rolster
ウィナーズリーグで順位を伸ばしてきたKT Rolsterが、第5ラウンドに入っても順調に勝利を重ねて2位につけました。今シーズン、KT Rolsterは全体的な実力の底上げに成功していることが読み取れます。
個人多数勝ランキングで常に上位にランクインするイヨンホ[Flash]選手を、他の選手がサポートするという構図でチームを押し上げます。イヨンホ[Flash]選手は第5ラウンド初戦を黒星でスタートしますがその後順調に7勝を追加し、3年連続で通算50勝を達成しました。そして、キムデヨプ[Stats]選手、イムジョンヒョン[Crazy-Hydra]選手がそれぞれ5勝4敗で周りを固めます。それに加えて、キムソンデ[Action]選手が4勝2敗、ファンビョンヨン[Barracks]選手が3勝3敗と勝数を稼ぎます。これにコガンミン[HoeJJa]選手の2勝を合わせると、KT Rolsterは6人の主力選手を確保したと言える程の大きな前進です。
テラン、ザーグラインの活躍の一方で、プロトスラインが6勝6敗という結果に終わっているのがやや不安が残ります。パクジョンソク[Reach]選手、パクジェヨン[Tempest]選手までが勝利するようになれば、KT Rolsterのプロトスラインが2度目の優勝に向けた刺激剤になるように思えます。(ソース:Daily eSports)
3位-CJ Entus
第5ラウンドで一気に勢いづいたCJ Entusが3位に入り、上位2チームに迫ります。特筆すべきは、やはりプロトスラインの大活躍です。
イギョンミン[Horang2]選手、ジンヨンファ[Movie]選手が第4ラウンドから徐々に成績を上げ始め、第5ラウンドで連勝を重ねチームを盛り上げました。シンドンウォン[Hydra]選手、シンサンムン[Leta]選手が不調な状況でもCJ Entusが連勝する事が出来たのは、プロトスラインのおかげと言っても過言ではありません。ジンヨンファ[Movie]選手が8勝1敗、イギョンミン[Horang2]選手が7勝2敗を達成し、チームのセット勝利数半分となる15勝をあげました。第2ラウンドでシンドンウォン[Hydra]選手、シンサンムン[Leta]選手が果たしたチーム牽引役を、今回プロトスラインの2名がやり遂げました。
ジンヨンファ[Movie]選手は< Neo Aztec >にメインにエントリーし、結果< Neo Aztec >で3戦全勝、イギョンミン[Horang2]選手はパクセジョン[Pure]選手、キムテギョン[Bisu]選手、キムユンジュン[Yoongjoon]選手といった強力なプロトス選手達に勝利し、プロトス戦に特化した選手のイメージを見せました。十分に1位を狙える位置にまで来ており、チーム創立後初となる広安里決勝戦進出も夢ではありません。(ソース:Daily eSports)
4位-Woongjin STARS
ウィナーズリーグで不調だったザーグラインが、第5ラウンドで完全復活の様子を見せ4位にまで順位を上げました。Woongjin STARSが上位にランクする時はザーグラインの成績が好調で、反対にザーグラインの勝率が5割以下の時は順位が下がっている事からも、やはりWoongjin STARSにとって一番重要な部分を占める種族です。
特に第5ラウンドではキムミンチョル[Soulkey]選手が9連勝し、チームのエースとして活躍しました。今までWoongjin STARSはテランラインの弱さが指摘されてきましたが、それをイジェホ[Light]選手が7勝3敗の記録を残し、しっかりカバーします。テランラインの強化に成功したものの、次の問題はプロトスラインでしょう。一時期2軍落ちしたユンヨンテ[free]選手がまだ安定しないことや、シンジェウク[Gosl[Flying]]選手、第3ラウンドから現役復帰したキムスンヒョン[Guemchi]選手が活躍出来ていません。プロトスラインの活躍が、ポストシーズン進出の大きな鍵になりそうです。(ソース:Daily eSports)
5位-Samsung KHAN
長く不振だったホヨンム[JangBi]選手、チャミョンファン[Great]選手が少しずつ復活し始めたと思った矢先、今まで好調だったソンビョング[Stork]選手が急に負け始めるなど、やや足並みが揃わない様子を見せるSamsung KHANでした。
第5ラウンドに入りホヨンム[JangBi]選手が4勝3敗、チャミョンファン[Great]選手が5勝3敗を記録し、ずっと不振だった2名が好成績を収めチームにとっては嬉しい出来事となりました。この2名の復活によって、Samsung KHANは最強のチームになれるといった評価を受けているものの、結局第5ラウンドは4勝5敗で終わりました。
それは、これまでチームを支えてきたソンビョング[Stork]選手が突然の不調に陥ってるためです。第5ラウンドに入り5勝6敗と、エースとは言い難い結果を記録します。それに加え、活躍していた新鋭プロトス・イムテギュ[Brave]選手が3勝2敗、ユビョンジュン[Grape]選手が1勝4敗と負けが先行し、テランラインも同じような状況に悩まされています。しかし、望みが無くなった訳ではありません。第6ラウンドで選手全員がペースを合わせ力を発揮出来れば、Samsung KHANがポストシーズン進出するのは難しいことではないでしょう。(ソース:Daily eSports)
6位-STX SouL
第3ラウンドから続く、キムグヒョン[Kal]選手、キムユンファン[Calm]選手の不振が、第5ラウンドでも解消されずSTX SouLの逆境も続きます。キムグヒョン[Kal]選手が1勝5敗と、新人選手の成績のような残念な結果に終わってしまいました。キムユンファン[Calm]選手も3勝5敗と負け越している状態で、これが第6ラウンドまで続くようならSTX SouLのポストシーズン進出は非常に難しくなるでしょう。
エース選手が不調に苦しむ中で、イシンヒョン[Bogus]選手がチームの為に奮闘します。エース決定戦に5回エントリーし3勝2敗を記録、しかもイジェドン[Jaedong]選手、ヨムボソン[Sea]選手、キムミンチョル[Soulkey]選手と言った相手チームのエース選手を倒しての勝利であることから、非常に意味のある勝利だと言えます。今シーズンはテランに有利なマップも多い上、経験を積んだイシンヒョン[Bogus]選手が第6ラウンドでもチームを引っ張る存在になりそうです。(ソース:Daily eSports)
7位-Hwaseung OZ
トップクラスプレイヤー・イジェドン[Jaedong]選手を保有するHwaseung OZですが、そのイジェドン[Jaedong]選手が急に不調に見舞われています。
イジェドン[Jaedong]選手は第5ラウンドで5勝5敗で終え、1ラウンド中で勝率5割に留まったのはこの4年間で初めての事です。エースとして活躍し始めてからは勝率6割、高い時では9割を記録していました。一方でパクジュノ[Killer]選手が6勝3敗でチーム内最多勝ランキング1位を記録しました。名実ともにエースとしてチームを導き、誰よりも高い勝率を誇っていたイジェドン[Jaedong]選手が勝数で2位になるとは中々信じがたいことです。
最近、イジェドン[Jaedong]選手は急激な体力低下と、目の乾燥に悩まされている事で知られています。そのような状況下での5勝5敗は立派なものだと言えますが、イジェドン[Jaedong]選手の不調はチームの成績と直結する為、予断を許さない状態です。またテランラインの主力・クソンフン[HiyA]選手も2勝4敗と大きく負け越しており、こちらも大きな問題です。Hwaseung OZはイジェドン[Jaedong]選手の復活、テランラインを軌道に乗せられるように早急な対策が必要と思われます。(ソース:Daily eSports)
8位-MBC GAME HERO
ずっとヨムボソン[Sea]選手、イジェホ[Light]選手のテランラインを主力としていたMBC GAME HEROでしたが、イジェホ[Light]選手がWoongjin STARSへ移籍したのをきっかけに、チームカラーががらりと変わりました。今ではプロトスラインを主軸として戦います。
第5ラウンドではキムジェフン[Jaehoon]選手6勝2敗、パクスボム[han]選手5勝2敗、計11勝を記録しました。イジェホ[Light]選手の穴を埋めるためにも、MBC GAME HEROは第5ラウンドから新人選手を多数起用したものの、結果を出せないまま終わりました。またザーグラインにも大きな弱点を抱えています。コソッキョン[HyuN]選手が5勝を記録しましたが他のザーグ選手達が勝てないまま、ザーグラインの勝数が7勝18敗と大きく負け越しています。ザーグラインの早期問題解決が、チームの今後に大きく影響するでしょう。(ソース:Daily eSports)
9位-Wemade FOX
なかなか順位を上げられないWemade FOXですが、第5ラウンドでも同じような状況が続きます。第5ラウンド3勝6敗、通算19勝と、20勝にも届かずに終わりました。
一番大きな理由として、主力選手の実力低下が上げられるでしょう。チョンテヤン[Baby]選手、イヨンハン[Shine]選手、シンノヨル[Roro]選手、パクセジョン[Pure]選手と言った主力選手全員が、勝率5割にも満たないという事態に陥っています。そんな中、今まであまり出場機会がなかったチュソンウク[P7GAB]選手が第5ラウンドで4勝1敗と好成績を収めます。慢性的なプロトス不振に悩む中、今後Wemade FOXの主力プロトスとしての成長が期待されます。(ソース:Daily eSports)
10位-Airforce ACE
2ラウンドの間続いたウィナーズリーグで最下位だったAirforce ACEでしたが、第5ラウンドで復活の兆しを見せ始めました。
イソンウン[Firebathero]選手、ピョンヒョンテ[Iris]選手、イムジンムク[PianO]選手らテランラインが勝ち数を稼ぎ、3名で18勝を上げ、チーム全勝利数の6割以上を占めます。イソンウン[Firebathero]選手は、テランの出場数が80%を超えており”テランマップ”と呼ばれる< Beltway >を得意とし、他ピョンヒョンテ[Iris]選手が< icarus >< Circuit breaker >、イムジンムク[PianO]選手は< Neo Aztec >に頻繁に出場し、後半になるにつれその”専任効果”を発揮しました。
一方、第1~4ラウンドでAirforce ACE主力として活躍してきたキムギョンモ[GGaemo]選手が3勝6敗で不安な様子を見せる中、キムテフン[Peace]選手が5勝1敗と好調で、存在感を示しました。(ソース:Daily eSports)
プロリーグ チーム成績表(第5ラウンド終了時点)
プロリーグ チーム別個人成績表(第5ラウンド終了時点)
プロリーグ チーム順位推移表(第5ラウンド終了時点)
プロリーグ 個人成績表(第5ラウンド終了時点)
順位 | 選手名 | 勝 | 負 | 勝率 |
1 | キムテギョン[Bisu](P) | 55 | 14 | 79% |
2 | イヨンホ[Flash](T) | 50 | 10 | 83% |
3 | イジェドン[Jaedong](Z) | 42 | 19 | 68% |
4 | キムデヨプ[Stats](P) | 37 | 21 | 63% |
5 | チョンミョンフン[Fantasy](T) | 37 | 25 | 59% |
6 | ヨムボソン[Sea](T) | 37 | 26 | 58% |
7 | ソンビョング[Stork](P) | 36 | 23 | 61% |
8 | シンドンウォン[Hydra](Z) | 34 | 21 | 61% |
9 | チョンテヤン[Baby](T) | 32 | 23 | 58% |
10 | キムミョンウン[Zero](Z) | 31 | 29 | 51% |
匿名
2011年5月31日 at 6:08 PM
nokさん、翻訳おつかれさまです。
個人成績表は各選手の好不調が
見てとれてとても興味深いです。
ジンヨンファ[Movie](P) がんばってんなあ。
上位3チームが僅差なので怖い存在だ。
BisuはもうJaedongに勝った試合も含めて最強。