ウィナーズリーグ・ポストシーズン全結果まとめ
新韓銀行プロリーグ10-11、約3週間にわたって行われたウィナーズリーグ・ポストシーズンのまとめをお送りします。 なお試合結果が書かれていますので、ネタバレが気になる方はご注意下さい。詳細は以下からどうぞ。
ウィナーズリーグ・準プレーオフ
◆3/26(土)SK Telecom T1 4-1 hite Entus
試合結果詳細・VOD
まず準プレーオフで3位SK Telecom T1と4位hite Entusが対決しました。10-11シーズン対戦成績ではhite Entusが3-1で勝ち越し、特にウィナーズリーグでは2回ともhite Entusが勝利しており、心理的にhite Entusが優位に立ちます。
しかしいざ始まってみると、先鋒でエントリーしたチョンミョンフン[Fantasy]選手が3キルの大活躍で、hite Entusは完敗でした。試合前には、チョンミョンフン[Fantasy]選手の活躍を予想した人は多くありませんでした。なぜならチョンミョンフン[Fantasy]選手は、特にhite Entus選手相手に弱い様子を見せていたからです。チョビョンセ[Skyhigh]選手に5戦全敗、10-11シーズンでhite Entusのプロトス勢に全敗を記録しており、hite Entus戦では全く活躍出来ていませんでした。
しかし、チョンミョンフン[Fantasy]選手はこの準プレーオフでhite Entusを相手に3キルを記録し、トラウマを打ち消します。特に10-11シーズンで負けを記録していたチャンユンチョル[Snow]選手、ジンヨンファ[Movie]選手に勝利し「プロトス戦強者」の様子を見せました。チョンミョンフン[Fantasy]選手の活躍で、SK Telecom T1はキムテギョン[Bisu]、ドジェウク[Best]、パクジェヒョク[Hyuk]選手といった中心選手がエントリーするまでもなく、勝利を収めました。
ソース : FOMOS
ウィナーズリーグ・プレーオフ
◆4/2(土)Hwaseung OZ 3-4 SK Telecom T1
試合結果詳細・VOD
準プレーオフを勝ち抜いたSK Telecom T1は、次にウィナーズリーグ2位のHwaseung OZと対決します。対戦成績から、SK Telecom T1の優勢が予想されていました。10-11シーズン、SK Telecom T1はHwaseung OZを相手に4戦全勝を記録しています。第1ラウンドでは4-2、第2ラウンドも同じく4-2、第3、4ラウンドでは2試合とも4-3の接戦を制し勝利をもぎ取っています。特にSK Telecom T1の主力・キムテギョン[Bisu]選手、チョンミョンフン[Fantasy]選手がHwaseung OZ戦で大きく勝ち越しており、まさにHwaseung OZから見れば「天敵」でしょう。
まず先鋒としてエントリーしたSK Telecom T1・チェホソン[Mong]選手が、パクジュノ[Killer]選手、ペクドンジュン[Dear]選手を倒し2キルに成功します。その後Hwaseung OZ・キムテギュン[PerfectMan]選手が1キルを返すも、続きエントリーしたイスンソク[s2]選手相手に負け、SK Telecom T1が3-1と決勝進出に先に王手をかけました。
この逆境を打ち返すべくエントリーしたのは、やはりエース・イジェドン[Jaedong]選手です。イスンソク[s2]選手を相手に、Zerglingアタック、Scourge・Mutaliskの交戦でも優位に立ち、イスンソク[s2]選手からGGを引き出しました。しかし”暴君”イジェドン[Jaedong]選手の力はまだこんなものではありません。
続く第6セット”テロリスト”チョンミョンフン[Fantasy]選手を相手に迎えるイジェドン[Jaedong]選手は、序盤のValtureハラスにも慌てることなく対処、MutaliskでGoliathの守備を無効化させて、少しずつ主導権を取っていきます。5時に隠しマルチを建てるチョンミョンフン[Fantasy]選手でしたが早い段階で発見され、数が揃ったイジェドン[Jaedong]選手のMutaliskの前には成す術なく、GGを宣言しました。勝負はエース決定戦に持ち越され、SK Telecom T1からはエース・キムテギョン[Bisu]選手がエントリーし、正真正銘のエース対決となります。終始優れたCorsairコントロール、マルチタスキングを見せたキムテギョン[Bisu]選手がこの大きな一戦に勝利し、SK Telecom T1が決勝戦進出を決めました。
ソース : FOMOS
ウィナーズリーグ・決勝戦
◆4/9(土) KT Rolster 1-4 SK Telecom T1
試合結果詳細・VOD
決勝戦は、ライバル対決とも言えるKT Rolster vs SK Telecom T1の2チームの戦いとなりました。対戦成績を見てみると、KT Rolsterが70%を超える勝率を記録しています。SK Telecom T1は08-09シーズン・ウィナーズリーグ準プレーオフで敗北、09-10新韓銀行プロリーグ決勝戦でも負けを記録しており、ポストシーズン2連敗中です。
決勝戦第1戦目は、キムソンデ[Action]選手vsイスンソク[s2]選手のザーグミラーから始まりました。イスンソク[s2]選手のPC異常の為、2度の試合中断後に再試合になるなど、波乱を含んだ決勝戦の幕開けでした。再試合の末、イスンソク[s2]選手が1キルをしたかと思うと、続く第2セット、Woongjin STARSから移籍したばかりのイムジョンヒョン[Crazy-Hydra]選手をも捕らえ2キルに成功します。KT Rolsterが第3セットに切ったカードは、”新型兵器”キムデヨプ[Stats]選手でした。波に乗るキムデヨプ[Stats]選手を相手に、イスンソク[s2]選手はNo Lair、3Hatchery、Mass Hydraliskのオーダーを取り、周りの予想を反してあっさりと勝利に成功しました。
後がなくなったKT Rolsterは、ここで”最終兵器”イヨンホ[Flash]選手を投入します。イヨンホ[Flash]選手がイスンソク[s2]選手に手堅く勝利し、オールキルを阻止します。まだまだ余裕のあるSK Telecom T1からはキムテギョン[Bisu]選手が送り出され、イヨンホ[Flash]選手vsキムテギョン[Bisu]選手といった、誰もが待ちに待っていた大一番がやってきました。まずキムテギョン[Bisu]選手が前線GatewayからのZealotラッシュで一気に攻めます。イヨンホ[Flash]選手は何とかこのラッシュを防いだものの、SCVの被害が大きく序盤から不利なスタートとなります。この後イヨンホ[Flash]選手も善戦するも、序盤の遅れを取り戻すまでには至らず惜しくもGG、キムテギョン[Bisu]選手の圧勝で決勝戦の幕が下ろされました。
まさに誰もが予想しなかった「T1ザーグ」イスンソク[s2]選手の3キルを阻止出来なかった事が、KT Rolsterの最大の敗因と言えるでしょう。
ソース : FOMOS