eスポーツ大賞、イジェドン[Jaedong]、今年の選手賞受賞

SK Telecom T1、今年のプロゲームチーム賞受賞

‘暴君’イジェドン[Jaedong]がeスポーツ大賞において、今年の選手賞を2回連続で受賞した。プロリーグ08-09シーズンチャンピオンのSK Telecom T1は、今年のプロゲームチーム賞を受賞した。

社団法人韓国eスポーツ協会は12月9日午後6時30分からソウル広津区広壮洞（クァンジング・クァンジャンドン）のMelon AX ホールにて、『韓国eスポーツ協会創立10周年記念式』および『第4回大韓民国eスポーツ大賞』を開催した。

プロゲーマーとプロゲームチーム、eスポーツ関係者とファンが参加する中で行われた今回のイベントには、各種大会に頻繁に出場し最高の活躍を見せたイジェドン[Jaedong]が、「今年の選手賞」と「スタークラフトザーグ最優秀選手賞」を2回連続で受賞する栄誉に輝いた。

今回の『第4回大韓民国eスポーツ大賞』は協会設立10周年記念式とともに行われ、本格的な授賞に先立ってeスポーツの10周年を振り返る映像が紹介された。また、eスポーツ写真展なども会場で開かれた。

韓国eスポーツ協会のソジヌ会長は、「過ぎ去った10年の歴史が韓国eスポーツの挑戦と成長の歴史であったとすれば、これから先の10年の歴史は跳躍と繁栄の歴史にならなければならない」と話し、そのためには「eスポーツの未来のための大きな計画として、eスポーツの正式体育種目化とプロリーグのグローバル化に力を注ぎたい」と述べた。

イジェドン[Jaedong]、eスポーツ大賞初の2回連続授賞

『第4回大韓民国eスポーツ大賞』の授賞式は、それこそイジェドン[Jaedong]の日だった。イジェドン[Jaedong]は『新韓銀行プロリーグ08-09』シーズンの最多勝と正規シーズンMVP、『BATOOスターリーグ』と『バッカススターリーグ2009』優勝、『arena MSL』準優勝、『WCG2009』スタークラフト部門金メダルなど、スタークラフト全部門にわたる活躍で「今年の選手賞」と「スタークラフトザーグ最優秀選手賞」を受賞し、2冠王に輝いた。イジェドン[Jaedong]は2007年に開かれた『第3回大韓民国eスポーツ大賞』でも「今年の選手賞」と「スタークラフトザーグ最優秀選手賞」、「最高勝率賞」を果たし、3冠王を記録していた。

‘最終兵器’イヨンホ[Flash]最優秀テラン、‘革命家’キムテギョン[Bisu]最優秀プロトス

イヨンホ[Flash]とキムテギョン[Bisu]はイジェドン[Jaedong]の活躍に押され、スタークラフト部門種族別最優秀選手賞のみで満足しなければならなかった。イヨンホ[Flash]は2回連続「スタークラフトテラン最優秀選手賞」の座を守り、キムテギョン[Bisu]は前回ソンビョング[Stork]に明け渡してしまった「スタークラフトプロトス最優秀選手賞」の栄誉を取り戻した。

CJのエースとして生まれ変わったキムジョンウ[Effort]は、プロリーグでの活躍が決め手となり新人賞を受賞した。一方SK Telecom T1は、初の年間単一リーグとして行われた『新韓銀行プロリーグ08-09』優勝により、「今年のプロゲームチーム賞」と「スタークラフト監督賞」を受賞した。

スペシャルフォースプロリーグ部門受賞者は？

2009年4月、国産種目初のプロリーグとして始まったスペシャルフォースは、eスポーツ活性化の努力が評価され3回連続「今年の種目賞」を受賞した。

また今回から初めて導入されたスペシャルフォースプロリーグ部門の授賞では、『スペシャルフォースプロリーグ2009-1st』で優勝を果たしたeSTROのキムヒョンジン監督が「スペシャルフォース監督賞」を、主将のイホウが「スペシャルフォース最優秀突撃スナイパー賞」をそれぞれ受賞した。STX SouLのキムジフンは、マスターリーグとプロリーグでの活躍でライバルのeSTROチョヒョンジュンを破り「スペシャルフォース最優秀スナイパー賞」を受賞した。

‘英雄’パクジョンソク[Reach]、友情賞、安東市－優秀地方自治体賞

eスポーツの支援に活発な地方自治体らに対して参加と支援を求め、地域eスポーツの活性化を支援するための目的で今年初めて導入された「優秀地方自治体賞」には、『第1回大統領杯全国アマチュアeスポーツ大会』の本戦開催地となった安東市が選ばれた。

また空軍ACEの団長としてチームをしっかり引っ張っているコボンホン団長と、前eスポーツ協会審判長だった故ユドゥヒョン氏が、eスポーツ発展に貢献した努力をたたえ功労賞受賞者としてそれぞれ選抜された。

一方パクジョンソク[Reach]はプロゲーマーらの投票で選ばれた友情賞を受賞して注目を集め、最優秀番組賞はeスポーツとゲーム情報を伝えるMBC GAMEのENG(e-Sports Game)が受賞した。

パクジュン[Lyn]、チャンジェホ[Moon]を破り「ウォークラフト3最優秀選手賞」受賞

ウォークラフト3部門では異変が起こった。第1回から第3回まで3回連続でウォークラフト3最優秀選手賞を席巻してきたチャンジェホ[Moon]を破り、パクジュン[Lyn]が初めて「ウォークラフト3最優秀選手賞」を受賞した。パクジュン[Lyn]は『2009 ESWC アジアマスターズ』準優勝、『Blizzcon 2009』優勝、『WCG 2009』ウォークラフト部門銅メダルなど、国際大会での素晴らしい活躍で受賞の栄光に輝いた。

そのほか「サドンアタック最優秀チーム」には『サドンアタック4次・5次マスターリーグ』及び『Sリーグ』優勝を果たしたesuチームが、FIFAオンライン2部門では『2009 現代自動車カップ アジアチャンピオンシップ』のグランドファイナル優勝者・キムグァンヒョンが、スラッガーは『2009 大統領杯 全国アマチュアeスポーツ大会』の優勝者ソスンドクがそれぞれ受賞者として選ばれた。

また「優秀eスポーツ種目賞」には、多くの放送リーグを開催しeスポーツ種目として完全に生まれ変わったWemadeエンターテインメントのアバロンオンラインが選ばれた。

これ以外にも、今年一年活躍した選手やチームに与えられる最高の栄誉である『第4回大韓民国eスポーツ大賞』の部門別受賞者は、以下のとおりだ。

第4回大韓民国eスポーツ大賞部門別受賞者名簿

▼第4回大韓民国eスポーツ大賞特別賞部門
◆最優秀番組賞
ENG(e-Sports Game)
◆優秀自治体賞
安東市
◆功労賞
空軍ACEコボンホン団長
前KeSPA審判長故ユドゥヒョン氏（韓国eスポーツ協会会長賞）
◆最優秀マップ賞
Destination
◆友情賞
パクジョンソク[Reach](P/AirForce ACE)

▼第4回大韓民国eスポーツ大賞本賞
◆優秀eスポーツ種目賞
Avalon Online(Wemade Entertainment)
◆Sudden Attack 最優秀チーム賞
esu
◆FIFA Online 2 最優秀選手賞
キムグァンヒョン
◆Slugger 最優秀選手賞
ソスンドク
◆Warcraft3 最優秀選手賞
パクジュン[Lyn](OC/SK Gaming)
◆Counter-Strike 最優秀チーム賞
Wemade FOX
◆Special Force 監督賞
キムヒョンジン監督(eSTRO)
◆Special Force 最優秀スナイパー賞
キムジフン(STX)
◆Special Force 最優秀突撃スナイパー賞
イホウ(eSTRO)
◆Starcraft 新人賞
キムジョンウ[Effort](Z/CJ Entus)
◆Starcraft 監督賞
パクヨンウン監督(SK Telecom T1)
◆Starcraft テラン最優秀選手賞
イヨンホ[Flash](T/KT Rolster)
◆Starcraft ザーグ最優秀選手賞
イジェドン[Jaedong](Z/Hwaseung OZ)
◆Starcraft プロトス最優秀選手賞
キムテギョン[Bisu](P/SK Telecom T1)

◆今年のeスポーツ種目賞
Special Force
◆今年のプロゲームチーム賞
SK Telecom T1
◆今年の選手賞
イジェドン[Jaedong](Z/Hwaseung OZ)

情報元・・・FOMOS