2014年11月1日(土)、e-sports SQUARE AKIHABARAにて『WECG StarCraft2部門日本代表決定戦』が開催されました。今回も私スイニャン(shuiniao)が取材を行ってまいりましたので、掲載が遅くなりましたが簡単な観戦レポートをお届けします。
『World Esports Championship Games 2014(WECG)』は『World Cyber Games』の後継大会として発足した国際大会です。この大会の日本予選では、DayCraftで上位入賞を果たした4名の選手が日本代表決定戦の出場資格を獲得し、オフラインで日本代表の座をかけて戦います。
参加選手は左からDetonatioN所属のCriMsoN選手、今大会のオープニングにてCROOZという会社で実業団のような形でプロゲーマー生活を行っていることを発表したENZA選手、DetonatioN所属のvaisravana 選手、そして今大会唯一の無所属TMjpg選手の4名です。
実況解説はおなじみharuno & zer0carl0ieコンビで、会場や配信を盛り上げます。会場にはSC2イベントの常連参加者はもちろん、今回はなぜか初めてオフライン観戦に来た方が多く見受けられました。中にはSC2を初めて3か月という方やSC2がどういうゲームなのか知りたくて来たというLoLゲーマーの方などもおり、皆でWECG日本代表決定戦の行方を見守りました。
まずベスト4第1ゲームのマッチアップはvaisravana(Z) vs ENZA(T)の対戦です。第1セットはvaisravana選手がローチ・ベインリングで総攻撃を図りつつ少数ザーグリングでセカンドを攻撃し、相当数のSCVを削ります。ENZA選手はドロップで果敢に攻めますが、ミュータリスクも加わったvaisravana選手の軍が再び攻撃を図り1勝。しかし、第2セット第3セットでENZA選手が2回連続プロキシ2バラックスを決め、2セット連続で勝利。結局セットスコア1:2でENZA選手が決勝戦進出となりました。
続いて行われたベスト4の第2ゲームはTMjpg(Z) vs CriMsoN(P)の対戦です。第1セットからCriMsoN選手の十八番ともいえるマザーシップ・ヴォイドレイ・キャリアの強力な攻撃で勝利します。しかし第2セットは相手の攻撃をローチ・ハイドラで守り切ったTMjpg選手が勝利。セットスコア1:1で迎えた第3セット、CriMsoN選手がストーカーで果敢に攻めますが、再びこれを守り切ったTMjpg選手の勝利となりました。これによりTMjpg選手が決勝戦進出を果たしました。
ベスト4の対戦の結果、決勝戦のマッチアップはENZA(T) vs TMjpg(Z)となりました。第1セットから熾烈な戦いを繰り広げる両選手でしたが、ENZA選手のメカニックをウルトラリスクで壊滅させたTMjpg選手がまずは1勝を挙げます。続く第2セットもクロスカウンター気味になるなど熾烈な戦いとなりましたが、TMjpg選手が攻め切り勝利します。追い込まれたENZA選手に対し、勢いに乗ったTMjpg選手が第3セットもアグレッシブな攻撃を見せて見事勝利!TMjpg選手がセットスコア0:3でストレート勝ちを決めました。
これによりTMjpg選手が見事優勝を果たし、『WECG』日本代表の座を獲得しました。プロチーム所属選手3名に注目が集まった大会でしたが、ふたを開けてみれば唯一チームに所属していない選手が見事優勝という非常に見ごたえのある結果となりました。
さて、肝心の『WECG』本戦ですが、当初12月開催の予定が来年1月に変更される模様です。世界のステージで戦うTMjpg選手を是非皆さんで応援しましょう。なお、StarCraft TimesではTMjpg選手の優勝インタビューを行いましたので、そちらもあわせてご覧ください。
[StarCraft Times Hiromi Mizunaga(スイニャン) info@sc-times.net]