◇AZUBU所属時のキムドンファン[viOLet]
キムドンファン[viOLet]がStarCraft 2の選手として初めてアメリカ政府から就労(P1-A)ビザの発給を受けた。これまでeスポーツでの就労ビザは『LOL World Championship』に出場したLeague of Legendsの選手らとQuantic Gamingで活動中の韓国人選手らに発行されたが、SC2ではキムドンファン[viOLet]が初めてである。これまで一時的に滞在する方法でアメリカの大会に出場していたSC2選手らにとって、キムドンファン[viOLet]の就労ビザ発給は朗報に違いない。
キムドンファン[viOLet]は16日午後、仁川(インチョン)空港からアメリカ・アトランタへ発った。出発に先立ちデイリーeスポーツは、キムドンファン[viOLet]との電話インタビューでアメリカ政府から就労ビザを受けた感想を聞いてみることにした。
Q アメリカに行く感想は。
A メディアとのインタビューでは胸がいっぱいで嬉しいと言ったが、実際に記事が掲載されたらたくさんの方々が応援してくれたのでとても感動した。一生懸命やらなければならないという思いしかない。
Q チームを脱退してからどのように過ごしていたのか。
A 正直言って何もしなかった。他のゲームをしながら過ごしていたが、いつからか「これではいけない」という思いにかられ、最近はStarCraft 2の練習をしながらビザの準備をしていた。
Q 周囲の人たちの助けを大きく受けたと聞いているが。
A すべての仕事はマネージャー(Andrew Tomlinson)がやった。自分はビザの面接しかしていない。マネージャーが7~8か月間、今回のことに没頭するほど非常に苦労した。ありがとうの言葉を伝えたい。AxiomのオーナーであるJohn Bainもいろいろとアドバイスをしてくれた。
Q アメリカに行けることになったと聞いたとき、どのような思いがしたか。
A 呆然としていた。面接をしたあと関係者からビザは宅配便で送ると言われた瞬間、5秒ぐらいぼんやりしていた。もう帰っていいと言われ、静粛な場所なのに一人で笑いが込み上げてきた。その後は外に出て叫んだ。
Q アメリカで過ごすことになったが、どのように大会の準備をするのか。
A マネージャーがアメリカのアトランタに家を借りてくれた。これまで練習をじっくり続けてきて、大会VODもきちんと見続けてきた。『World Championship Series(WCS)』は予選からやることになったが、本選に勝ち上がれる自信がある。
Q チームに入るのか、それともスポンサー契約を進めているのか。
A AZUBUにいたときも個人スポンサー契約だった。今後、スポンサーシップ契約を進める考えだ。
Q 来年の目標は。
A 大会はすべて参加することが目標だ。とにかく一生懸命頑張って、アメリカで開催される大会はすべて席巻したい。
Q ファンに言いたいことは。
A 皆さんは僕が引退したと思っていただろう。それだけビザを準備する期間が長かった。努力が実を結んだ分、ファンの皆さんに何倍にも報いることができるように頑張りたい。大会ではパフォーマンスも見せるつもりなので期待してほしい。
[デイリーeスポーツ キムヨンウ記者 kenzi@dailyesports.com]
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