2013年7月27日(土)にオンラインで『WCG2013日本一次予選』が開催され、グループAからDの4つのグループから上位2名、計8名の選手が最終予選に進出しました。Starcraft Timesでは私スイニャン(shuiniao)がスカイプにて選手にインタビューを行いました。以下、グループCの勝者インタビューです。
1位 Albion選手
※今回は写真の準備ができませんでしたが、代わりに昨年の『CrossFire ChampionShip 2012 Season3』の記事がニュースサイトに掲載されているので、そちらを参照していただきたいとのことです。3位のチームInfinityで一番左に写っているのがAlbion選手だそうです。
ファミ通.Com – 『クロスファイア』オフライン大会Season3はHollowMellowがチャンピオンに返り咲き!
種族:プロトス 所属クラン:ShowTime 年齢:19 居住地:広島県
【オフライン大会の主な出場経歴】
2012年 [CrossFire] ChampionShip2012 Season3 3位 (Infinity)【オンライン大会の主な出場経歴】
2011年 [Counter-Strike1.6] CS 1on1 Boom Headshot Cup #6 優勝
2011年 [CrossFire] Cooler Master CrossFire Competition BEST8 (AcuteXecutors)
2012年 [CrossFire] ChampionShip2012 Season1 BEST16 (Squeeze)
2012年 [CrossFire] ChampionShip2012 Season2 BEST8 (eXception)
2012年 [CrossFire] ChampionShip2012 Season4 BEST8 (Infinity)
2013年 [StarCratf2] JCG Premier League Season1 出場
-グループ1位で最終予選に進出した感想は。
とても嬉しいです。僕、SC2での大会出場経験がとても少ないんですよね。それでharuno選手とHOUKOU選手に関する情報は一切持ってなくて、どういうオーダーを選択すればいいのかとても悩みました。t1選手とはクラン戦で1回対戦したことがあるのですが、それも結構前の話なので正直1位どころか2位に入れるかどうかも心配でした。
-今大会に向けてどのように準備しましたか。
特別に準備をしたということはありませんね。普段より多くラダーを回した事ぐらいでしょうか。予選前の1週間は試験期間のためゲームが出来ないことがわかっていたので、グループ分けの直前にラダーを必死に回してなんとか日本の上位陣と同じグループに入らないようにと頑張りました(笑)。
-当日のコンディションはいかがでしたか。
可もなく不可もなくといった感じでしたね。オンライン大会なら何度も出たことがあるので、あまり緊張せずにいつも通りプレイすることができました。
-一次予選を振り返って一番印象に残った試合は。
一番印象に残った試合なら、haruno選手との試合ですね。1試合目チーズをなんとか返して、次の試合はチーズをもろに食らって負けてしまい、最終試合はチーズをして勝ちました(笑)。
プローブ偵察では特に変わったところもなく、相手の3rdを確認しようとジーロットとストーカーを前に出したら、ベースに大量のザーグリングが流れこんで来ました。負けたかなと思ったんですが、なんとか返して立て直すことに成功しました。2試合目はharuno選手がガスを取ってるのを見たんですが、もろベインリングバーストを食らってしまいました。ラダーでそのオーダーをやってくる相手にマッチングしたことがなかったので、 適切な対処法が取れなかったんです。3試合目はharuno選手が15ハッチェリーをしているのを見て、これはもうやり返すしかないなと(笑)。nazomenさんの教えである「ザーグの甘えは許しちゃいけない」の元、直伝のキャノンラッシュを実行しました。
2試合目のオーダーはWoL時代からあるらしいのですが、WoLを全然やっていなかったのでそういう昔からあって返し方が確立されてるオーダーでも、自分は返せないオーダーが多いですね。そこが僕の弱点だと思うので、最終予選までになんとか改善したいです。
-SC2を始めたきっかけを教えてもらえますか。
FPSからSC2に乗り換えた理由は、生活が忙しくなったからですね。FPSでガチクランに入っていると、時間的拘束がとても長いんです。21:00~1:00までがクラン活動で、それまでに一人でAIM調整と言って銃の照準を相手に合わせる事などもしなければいけないんです。クランは5人1チームなので一人でも欠けたら練習できないし、夜でないと対戦相手が見つからないので活動は必然的に夜になります。それでFPSを続けるのは厳しいなと思ったんですが、ネトゲは続けたい。そこで見つけたのがSC2でした。SC2なら何時でも好きな時間帯に練習できて対戦相手はほぼ自分と同レベル、こんな神ゲーは他にないなと思いました。
一応去年の秋ぐらいにはWoLを買っていたんですが、FPSもやっていたのでちょっと触っただけでした。4ゲートウェイとイモータルプッシュしかやってなかったですね。そしてHotsが出てから本格的に練習し始めました。それまで1ベースオーダーしかやってなかったので、最初は2ベース回すのも必死でしたね。
本格的に始めてSC2が楽しいかどうかと聞かれると、楽しくはないです(笑)。ラダーの相手に一方的に勝つことは出来ないですし、1対1のゲームなので負けた責任は自分一人にありますしね。でも勝てなかった相手に勝てるようになるのは凄い嬉しいですし、他のゲームには決してない「やりがい」を感じさせる神ゲーだと思います!
-最終予選で対戦してみたい選手とその理由は。
breek選手ですね。僕と同年代の方なんですよ。それでいて世界大会も経験済みで凄いなと思っていて、是非とも最終予選で戦って勝ちたいです!
-最終予選に向けた抱負と、ほかに何か言いたいことがあればお願いします。
僕は他の7人と違って、ゲーム数や知識が全く足りていないと思うんですよね。ですが残り1ヶ月、時間はたっぷりあるのでできるだけ練習して、行ける所まで行こうと思います!
僕クランShowTimeに入ってるんですが、nazomenさん以外とはカスタムしたことがないし、むしろnazomenさん以外とは話したことがありません(泣)。僕、SC2ぼっち勢なんです。HotSが発売されてからメインにやり始めたので、全然知り合いもいないんです。本当はいろんな方とカスタムしたいんですが、どうやって誘えばいいのかわからなくて困ってます。中国地方在住で、滅多にオフラインイベントにも行けません。なので今回交通費が出るのはとてもありがたいです。皆さん、当日会場で僕を見たらぜひ気軽に声をかけてください。お願いします!
2位 t1wec選手
t1wec選手ご本人提供。尊敬するPSiArc選手の影響を受けて自宅で撮影された力作。
参照(WCG2011 日本予選 1次予選 – 1日目 進出者インタビュー)
種族:テラン 所属クラン:Clan Fuzz 年齢:21 居住地:東京都
【オフライン大会の主な出場経歴】
なし【オンライン大会の主な出場経歴】
2013年 [StarCratf2] Kampa Craft Cup 2nd 3位
-唯一のテランとしてグループ2位で一次予選を突破した感想は。
突破はできると思っていました。自分の予想は2位通過でしたので予想通りという感じですが、やっぱり1位通過がかっこいいなって終わった後に思いました(笑)。試合直前には負けたらどうしようとばかり考えてしまっていましたが、予選突破できてよかったです。でも正直、テラン一人が自分でいいのかなって感じです。 nemuke選手のほうがよかったんじゃないかなって思ったりしてます。ですが、やはり出るからには最後のテランとしてがんばります。
-今大会に向けてどのように準備しましたか。
実は急にパソコンが故障して、予選自体に出られるか危うい感じでした。親父のパソコンを借りて練習はしていたんですが、手をなまらせないようにするのが精いっぱいでした。壊れたのは予選の1週間くらい前だと思います。もともとバイトなどでSC2に触れられる時間が減っていたので、10日くらい満足いく練習はできていなかったです。実際に手がなまっているかどうかは微妙な期間ですが、やはり気持ちに余裕がなくなりました。結局新PCがうちに来たのは、確か試合の2日前だったと思います。
プロのVODなどを見たりもしましたが、新しいオーダーなどを試すのではなく今まで使ってきたオーダーを試合でしっかり使えるように意識していました。最近参考にしているのは、やはりInnoVation選手です。
-当日のコンディションはいかがでしたか。
先ほど言った通りパソコンを借りて練習していたため、やはり自分の環境とは違ったのでメンタル的に余裕がなかったです。試合でも緊張したりするので、メンタル強化は今後の課題ですね。今、ラダーでも不調でメンタルがずたぼろです(笑)。8月31日までは時間があるので、そのころには自分をベストな形にしていきたいです。ちなみにSC2ぼっち勢なので、カスタム相手募集中です!
当日のゲームコンディションは、vZでは自分のプレイができていたと思います。vPは今一番苦手なマッチアップで全然だめでした。Albion選手と戦って2戦目は僕がとりましたが、自分が納得いくゲームではありませんでした。
-一次予選を振り返って一番印象に残った試合は。
haruno選手との試合が一番緊張しました。普通にやれば負けませんが、それが出来る自信がなかったのでドキドキでした。
1戦目のマップはWhirlwindで、自分はダブルコマンドセンターからのヘリオン・クローキングバンシースタートでした。一昔前のオーダーです。haruno選手はレアが遅めのローチ・ベインリングラッシュをしようとしていたんですが、クローキングバンシーを見たのか、ラッシュには来ませんでした。そのためレアが遅くなりバンシーで直接的なダメージを与えられなくても有利な展開になって、そのままマクロ勝ちという流れでした。2戦目は11/11プロキシバラックスからのSCVオールインをしましたが、偵察でプロキシバラックスがばれたのと建設途中のバンカーのキャンセルを失敗してしまい負けてしまいました。3戦目はharuno選手がザーグリングをたくさん作っているのをSCVで見ることができ、直接ベインリングネストを見ることができたわけではありませんがラッシュを察知することができ、ディフェンスする時間を得ることが出来ました。しかし、ディフェンス自体は失敗でした。相手が2回目のラッシュの時、ベインリングコントロールをミスしてくれたおかげで命拾いしました。そのあとはテックが上がっているテランvsザーグという形になりそのままGGです。
-韓国プロの試合も観に行った経験があるそうですが、いかがでしたか。WCG日本代表になったら彼らと対戦する可能性も出てくるわけですが。
やはり「プロ」といった感じでした。SC2をゲームとしてとらえてるのではなく、スポーツとして競技としてやっている感じがあってかっこよかったです。自分はSC2がうまくなりたいと心底思いますが、やはりゲームの領域から抜けられていない気がします。そこがやっぱり上位陣とは違うかなぁと思いました。ちなみに一番の韓国の思い出はJaedong選手に「すいません」って日本語で言ってもらえたことです(笑)。僕がJaedong選手にサインを求めたんですが、なかなか僕の名前を理解してもらえなくて謝ってくれました。それと、自分の書いた応援ボードがテレビに映してもらえてうれしかったです。(ご覧になりたい方はこちら→ https://www.youtube.com/watch?v=-Q_Qou6_PrU)
主にsugeo配信の影響ですが、もともとザーグが好きでJaedong選手が好きな感じです。SC1の選手なのでなかなか理解してもらえませんが、Hyuk選手も好きです。僕はSC1でザーグをプレイしていたんですが、韓国の知り合いにテラン使えよって言われてテランになりました。SC2からはテランしか使ってません。WCG日本代表になってもし対戦することになったら、勝っても負けても韓国選手と試合をさせてもらえるだけでとてもありがたいです。選手としてはやはり勝ちたいって思うべきなんでしょうけどね。
-最終予選で対戦してみたい選手とその理由は。
特にいませんが、あえて言うならvaisravana選手です。理由は、プラチナの時に練習を手伝ってもらい親しくさせてもらっているからというのと、SJCの大会でステージリーグ決勝まで行ったんですが、vaisravana選手に2:1で負けてしまったので今度は勝ちたいと思いました。リベンジ+教えてもらった人を超したいという気持ちです。
-では、最終予選に向けた抱負をお願いします。
師匠nazomenさんは言いました、優勝以外に価値などないと。優勝します。以上です。
[StarCraft Times Hiromi Mizunaga(スイニャン) info@sc-times.net]
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