2013年7月27日（土）にオンラインで『WCG2013日本一次予選』が開催され、グループAからDの4つのグループから上位2名、計8名の選手が最終予選に進出しました。Starcraft Timesでは私スイニャン（shuiniao）がスカイプにて選手にインタビューを行いました。以下、グループDの勝者インタビューです。
1位 vaisravana選手
WCG2011日本予選にて。再びWCG予選に挑戦するvaisravana選手の意気込みは熱い。
種族：ザーグ 所属チーム：DetonatioN 年齢：21 居住地：神奈川県
【オフライン大会の主な出場経歴】
2010年 [StarCraft BroodWar] WCG2010 日本予選 出場
2011年 [StarCraft2] Razer StarCraft2 Tournament 4位
2011年 [StarCraft2] WCG2011 日本予選 出場
2013年 [StarCraft2] 第3回 e-sports Janap Cup 出場
2013年 [StarCraft2] 第4回 e-sports Janap Cup 出場
2013年 [StarCraft2] TGN #43 StarcraftII Tournament 優勝【オンライン大会の主な出場経歴】
2011年 [StarCraft2] e-Sports 日本選手権 「Starcraft2」 決勝戦 5-8位
2011年 [StarCraft2] SJC Twitch.TV Cup Stage1 マスター 3位
2011年 [StarCraft2] SJC Twitch.TV Cup Stage3 マスター 優勝
2012年 [StarCraft2] Steelseries king of the hill week38~40 王者
2013年 [StarCraft2] Square Fightclub stage03,04 王者
2013年 [StarCraft2] WCSAM予選 Best32
2013年 [StarCraft2]zotac NAcup Best8
－グループ1位で予選通過した感想は。
天気のことで不安だったので、とりあえず安心しました。いくらかの練習と環境の向上があったので、簡単に負けるとは思いませんでしたね。ただbreek選手が練習さえしていれば実力のある選手だと思うので、1位で通れるかはちょっとわからなかったです。グループ分けがもうちょっと平和だったら、Lazzberry選手も二次予選に来る実力の人だと思いましたしね。
－準備はどのようにしましたか。
準備は今までで一番よくできたと思います。やっぱりチームDetonatioNからPCをいただいたのがかなり大きかったです！大幅にストレスが減り、いろいろな部分で楽になりましたね。 実はゲーム開始時に数秒間操作ができない状態があったんですが、それがなくなりました。さらに試合中に突然PCが数十秒間一時停止することもありましたが、それもなくなりました。それ以外にも試合中に1～2分に数回程度の一瞬のラグなんかもありましたが、それも解決。操作したいようにできるようになったので、今になってようやく「HotSを100%動かせている」という感じですね。
練習に関しても変化がありました。僕はFuzzクランに所属しているんですが、そこで知り合った韓国人留学生のmachoさんという方がKRサーバーのほうでもクラン活動をされてる方で、その人に韓国のTFクラン、IntotheClanなどのメンバーの人を練習相手に紹介していただいたりしたんです。machoさんには練習相手をたくさん紹介していただいて本当にお世話になりました。それと、実際に相手をしてくれているクランの方にも感謝しまくりですね。それから、今回の一次予選の練習にはkurOaさんによく付き合ってもらったりしました。
－当日のコンディションはいかがでしたか。
当日はですね…比較的のんびりペースで練習してました。気になる大会があるときは、疲れた状態で試合をしたくないので休み休みやってる感じです。調子はいつも通りで、kurOaさんに事前練習とアドバイスをしてもらって、おそらく普段通りのゲームが出来るだろうと思っていたんですが、突然７時ごろからですかね、天候が悪化しまして急にきつい雷と雨で回線の調子がかなり不安定になり、事前練習中にも一度回線切れ、そのあとも細かい回線切れがおきまくりで非常に不安な状態のまま、回線切れから復帰した直後に大会運営から早く大会チャットに入るようにとの指示がありました。僕自身は普段通りの調子でしたが、環境的に回線が弱いこともあって今年のWCG予選は家から観戦もあるな、とか思ってましたね。
－一次予選を振り返ってどうでしたか。
まず1試合目はLazzberry選手との試合になりましたが、悪天候のおかげで常時ガクガクしてました。１分間あたりに5～15回ぐらいは画面がガクガクして、細かいコントロールがあまりできる状態ではなかったですね。1セット目はザーグが優勢な < Whirlwind > をピックできたことと、偵察がいい感じにヒットして相手のロボティクスベイを早めに発見して対応することができたので、細かい試合になる前に有利をとって、勝つことが出来ました。
2セット目は敗者ピックなのでlazzberry選手が < Akilon Wastes > を選択してきて、長期戦にしたくないなと思っていたらlazzberry選手がゲートウェイユニットでハラスしてからのダークテンプラーというちょっと攻撃的な選択をしてきました。実は事前練習でkurOaさんにゲートウェイオープニング対策のアドバイスをもらいまして、警戒気味に早いスポアを準備していたので致命的なダメージをくらわずに済んで、逆に僕がカウンター気味に動いたのがざっくり入って勝利になりました。ただ、2セット目の中盤で一回思いっきり回線がストップしまして多分30～40秒ぐらいwaiting for serverしてましたね。あと少しで負けてました。
breek戦は1、2セットとも早い段階でのオールイン攻撃でしたが、どちらもbreek選手のマイクロに致命的なミスが出たので、あっという間に終わりました。
－DetonatioNに入団して話題となりましたが、チームの紹介をしていただけますか。
今現在はとりあえず、CSO、LoL、SC2、WoTの4部門のタイトルを扱うマルチゲーミングチームです。スポンサーにGigabyte、Zowie、Aprilknightsさんと７月からはGUNNARっていうゲーム向けPCメガネの所もスポンサーについています。チームからの支援はGigabyteさんからグラフィックボード、マザーボードの提供のはずだったんですが、マネージャーさんに色々相談した結果SC2を快適にプレイできるようにとPCをそのまんま用意していただきました！それと、Zowieさんからのゲーミングデバイス一式（マウス、マウスパッド、ヘッドセット）ですね。ほかに大会への参加費、移動費なんかのサポートもしていただいています。それと、もしも今後に 海外の大会への遠征なんかをする可能性があるならその渡航費もサポートできるとということで、そのあたりの部分を支援していただけるようです。TGNもDetonatioNじゃなかったら優勝どろろか参加すらできなかったので、本当に良かったです。
－最終予選で対戦してみたい選手とその理由は。
CriMsoN選手とTMJpg選手です！理由は二人とも同じような感じになりますが、ここぞというところで毎回負けているので、ここで勝って日本一をいただきたいです。
－最終予選に向けた抱負と、ほかに何か言いたいことがあればお願いします。
僕もプロゲーマーになってしまったので、今年は絶対に中国に行かせてもらいます。これからの１か月で良い練習を出来るイメージもあるので、観戦の皆さんにも楽しんでいただけるゲームが出来ると思うし、今回の二次予選は注目して僕の試合を見てほしいです。DetonatioNとvaisravanaをよろしくお願いします！
2位 breek選手
目標はWCG本戦に進出して、ステージ上でプレイすること。写真はJapan Cupにて。
種族：ザーグ 所属クラン：GIRLS und PANZER 年齢：19 居住地：埼玉県
【オフライン大会の主な出場経歴】
2011年 [StarCraft2] Razer StarCraft2 Tournament ラウンド2 ベスト8
2011年 [StarCraft2] WCG2011 日本予選 優勝
2011年 [StarCraft2] WCG2011 本戦 出場
2012年 [StarCraft2] e-sports Janap Cup 出場
2013年 [StarCraft2] e-sports SQUARE Sakura Tournament 準優勝【オンライン大会の主な出場経歴】
2010年 [StarCraft2] 第3回 SJC カップ Stage1 マスター 優勝
2011年 [StarCraft2] 第3回 SJC カップ 決勝リーグ 3位
2011年 [StarCraft2] 第4回 SJC カップ Stage1 マスター 準優勝
2011年 [StarCraft2] 第4回 SJC カップ Stage3 マスター 準優勝
2011年 [StarCraft2] SJC Twitch.TV カップ シリーズ Stage4 マスター 準優勝
2011年 [StarCraft2] SteelSeries King of the Hill week1~8 殿堂入り
2011年 [StarCraft2] US.CraftCup #28 ベスト8
2011年 [StarCraft2] US.CraftCup #34 準優勝
2011年 [StarCraft2] ZOTAC NA Cup #2 ベスト8
2011年 [StarCraft2] TeamSpeak TL Open #21 ベスト16
2012年 [StarCraft2] ASIA SCⅡ INVITATIONAL TOURNAMENT 出場
2013年 [StarCraft2] Square Fightclub stage01,02 王者
－グループ2位で最終予選に進出した感想は。
練習しきれていなかったので自信は無かったです。ただ、今まで練習してきた分の貯金でなんとか勝ちきれた感じでした。特にグループが楽だったのが大きかったです。3人グループで、一つだけ勝てばいいというのはかなり精神的に楽でした。vaisravana選手は頭一つ抜けていると思うので、抜けるとしたら2位だと思っていました。
－準備はどのようにしましたか。
オーダーの準備という意味ならしていませんでした。ただLazzvery選手との1戦目で、放ったままマクロゲームをしたら勝てないということが分かったので攻撃的なオーダーに切り替えましたね。vaisravana選手はもとから勝てないと思っていたので、速攻しかけて速攻負けました。
練習自体は時間が無いのでかなり数が減りましたが、ラダーをひたすら回したくらいです。仕事と仕事自体の勉強もあるので、平日はほとんど練習できないですね。マップごとにフォージスタートかゲートウェイスタートかは研究しておいても良かったかもしれないですけど、ひっかけられるのが嫌だったのでそれはしませんでした。
－当日のコンディションはいかがでしたか。
可もなく不可もなくという自己評価でしたが、直前のラダーで連敗してたのでメンタル的には最悪でした。本番前には、ちゃんと寝たし大丈夫って自己暗示して臨みました（笑）。試合をしていても、コンディションがどうこうっていうのは分からないんですよね。絶好調か普通か絶不調しか分からないんです！結果的に勝ったので良かったんじゃないかなとは思ってます。
－一次予選を振り返ってどうでしたか。
Lazzbery戦は1セット目に結構ボロボロにやられたので、2セット目以降は「とにかく攻撃的に」を意識してプレーしました。2セット目で仕掛けたラッシュが返されて終わったかなと思ったんですが、その後のLazzvery選手のラッシュをうまく返してイーブン以上に持ち直すことができて、今考えるとそこで流れを取り戻せたような気がします。3セット目も攻撃的にを意識して臨みましたが、なんとなく気分でチャンバーハラスを仕掛けたら予想以上に効いたようで、少ないユニットで前に出てくれたりして苦も無く勝つことができました。vaisravana戦は本当に適当でした、ごめんなさい。CSGOやりたかったんです。
もしもLazzberry選手が勝っていたら、とっておきのオーダーをするつもりでした。詳しくは内緒にしますけど。Lazzberry選手とはTeamSpeakで頻繁に会話しているので一緒に最終予選に進みたかったのと、オフライン慣れしてそうなvaisravana選手を早い段階で落としたかったんです。先にLazzberry選手が負けてしまったのでかないませんでしたが。
－唯一のWCG本戦経験者ですが、WCG2011の思い出を聞かせてください。
思い出は色々ありますけど、大会自体に関して言えば普段は画面越しでしか見ることが叶わなかった選手と実際に同じ場所で対戦するということに感動しました。特に当時僕の好きなチームのmouse sportsに所属していたMorroW選手と、Team GamersLeagueに所属していたSnute選手と同じ予選グループに配属されたのが感動的でしたね。ぼこぼこにされましたが（笑）。ただ、ぼこぼこにされたと言っても序盤から中盤にかけてはトッププレイヤーと言っても良いこの2人を相手に五分以上に戦えていたので自信にもなりました。
もう一人、同じグループのトッププレイヤーにHuk選手がいましたが、彼との試合は永遠に封印しておきたいです。 < Antiga Shipyard > での試合でしたが、あるちょっとしたきっかけでぼこぼこにされて、Huk選手もすごい苦笑いしてました。リプレイが出回らなくて良かったです。
もう一度WCG本戦に出られればの話なんですが、『WCG2011』と同じ結果にだけはしたくないですね。ブースで試合がしたいです！
－最終予選で対戦してみたい選手とその理由は。
いないですよ。全員腹痛で欠席してほしいです。本当に勝てる気がしないんですよ、練習不足で。強いて言うならt1wec選手ですかね。数少ないラダーで勝てた相手なんです。でもvTは大の苦手なので、種族としてはプロトスがいいですね。ラダー最強種族ですけど唯一ゲームの流れをつかめているので。やっていてストレスが無いのが大きいです。Zミラーはいつ殺されるか分からないし、テランはいつも気づいたら不利になってるしで、やってて嫌になります。
－最終予選に向けた抱負と、ほかに何か言いたいことがあればお願いします。
今年もなんとか予選を突破して2011のリベンジをしたいです！DetonatioN WoT部門所属のbreekを応援よろしくお願いします！
[StarCraft Times Hiromi Mizunaga(スイニャン) info@sc-times.net]
Pingback: StarCraft Times | StarCraft2 ProGaming World - 『WCG2013日本最終予選』、31日ソリッドレイ研究所にて開催