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StarCraft II

岸大河[StanSmith]氏、高田美樹[みぃみ]選手、筧誠一郎氏、SC2ミニインタビュー


今回『第4回eスポーツJAPAN CUP』SC2部門のフルレポートがお送りできなかった埋め合わせといっては何ですが、私shuiniao(スイニャン)がFIFA実況解説の岸大河[StanSmith]氏、鉄拳プレイヤーの高田美樹[みぃみ]選手、日本eスポーツエージェンシー株式会社代表取締役の筧誠一郎氏の3名の方々にSC2について少しお伺いしてまいりました。

岸大河[StanSmith]氏(FIFA実況解説)


-ご自身も通算2000ゲーム以上で2v2マスターランクとのことですが、SC2の魅力はどんな点でしょうか。
まずある程度短時間で終わること。平均試合時間は他のRTSに比べ少ないように思えます。種族別では、テランならマリーンのマイクロ操作やスプリット、プロトスならフォースフィールドやブリンクストーカー、ザーグならべインリングの当て方やザーグリングのボックスなど上手くいったときの楽しさや上達した満足感はなかなか他のゲームでは味わえませんね。また、ラダーシステムがしっかりしていることと、トレーニングモードからお遊びモードまで豊富に揃っているのも魅力です。
自分でプレイする時はマルチタスクに重点を置いていますが、配信もするので配信栄えするようなプレイなども楽しくやらせて頂いてます。最近は2v2ばかりですので、相方の考えやタイミングをうかがい、柔軟に対応できるようにしています。FPSで必要な様々な要素を得るためにSC2をプレイしている形です。
-FIFAファンとSC2ファンが双方を楽しく観戦するためのポイントを教えていただけますか。
SC2を知らない人は、まず人口を見るといいと思います。9/11や16/18など、観戦モードでは中央上部にこのような数字がありますので、お互いの人口を見比べるとある程度戦力が分かります。あとはどちらが内政を整えて、どちらがユニットに力を入れているかで変わってきます。次に左下のミニマップに映っている色の支配率や、どちらが今マップを支配して攻めに動いているかなどを見てみると大体の戦況がわかります。まずここさえ押さえれば、あとは沢山のユニットが対戦するのを待つだけです!たいていの試合はこのような展開ですので、どちらが勝つか予想しながら見ると面白いかもしれません。
SC2プレイヤーがFIFAを楽しむポイントとしては、SC2で言うマルチタスクのようなものをしています。トリガーランというボタンを押すとFWが裏へ走り抜けるので、それを囮として使うのか?本命か?という選択ができます。また、走り抜けた場所はスペースが空くのでドリブルでの突破も可能となります。守りも、大事な場所を守っているのがカーソルとして画面上に出ますので次回から注目して見てくださると嬉しいです。
-SC2ファンに何かメッセージがあればお願いします。
SC2含め、様々なe-sportsの競技を見て頂けたらなと思っています。勿論自分はFPSプレイヤーでもあるので、選手としても実況・解説者としても、観戦者としても盛り上げていきます!余談になりますが、自分もHotS購入予定です。

高田美樹[みぃみ]選手(鉄拳プレイヤー)


-SC2の印象はいかがですか。また、印象に残っている選手がいれば教えてください。
SC2を知ったのは『第二回 eスポーツ JAPAN CUP』でした。最初に見た時の印象は、「どんなゲームなのか全然わからない!」でした。実は今だにわからないことだらけで、画面の真ん中にある数(例えば70/100とか書いてある数字)が減っていくとマズイ!という認識です(笑)。印象に残っている選手はnazomen選手!第一印象は衝撃的でした! ユニークでとても良い方ですし、なんと言ってもあの可愛い容姿!(笑)。人気のある理由がわかります。
-鉄拳とSC2の共通点はどんなところだと思いますか。
個人的には相手の心理の裏をかいたり、読み合いが深い所が共通しているのかな?と思いました。私自身、深い読み合いの戦いが苦手で、わりと単純な行動しかできないので、深い読み合いの、内容が濃い試合をしているプレイヤーを本当に尊敬します。
-女性ゲーマーを増やすにはどうすればいいと思いますか。
難しいところですね…たまにしか会わない友達にやらせてみても、その後そのゲームを目にする事がなければ自然とやらなくなるでしょうし。やはり少しでも興味があってゲーセンに通い始めましたという方が遠ざからないように、よく行くゲーセンを自分の居場所みたいにしてあげれればいいかなと思います。みんなで仲良くなれたら通うのも楽しくなりますからね。私はそうでした(笑)。それぞれみんなホームのゲーセンがあるから、家でやったりするSC2より、鉄拳は女性プレイヤーが多いのかもしれませんね。
実際に私は、女性プレイヤーオフなどのイベントでいろんな女性とお話してきっかけを作っています。後は知り合いの知り合いの女の子を紹介してもらったりですね。この方法なら、SC2でも女性プレイヤーを増やせるんじゃないでしょうか。
-SC2ファンに何かメッセージがあればお願いします。
鉄拳のトッププレイヤーは圧倒的に男性が多いので、少しでも追いつけるように頑張ります。SC2プレイヤーの皆さんも是非応援してください!それとSC2プレイヤーの方々がどんなきっかけでSC2を知ったのか、そこで何故プレイをしようと思ったのか、機会があったらそこらへんを聞いてみたいです。

筧誠一郎氏(日本eスポーツエージェンシー株式会社代表取締役)


-どのようにSC2をお知りになり、なぜSC2を大会種目に採用していただけたのでしょうか。
6年ほど前に勤めていた電通でネットゲームについて話してくれと言われ、僕は当時ハマっていた「リネージュ」について講義をしたんですが、僕の後に登壇した韓国の方が「eスポーツの熱狂ぶり」の話をしたんです。その時からeスポーツに傾注しまくってしまい、2010年に電通を辞めてeスポーツにがっつり向き合うことにしました。周りからは勿論止められましたが、韓国で実際にStarCraftの試合を観戦した時の雰囲気やネットで欧米での熱い戦いを見てしまったら、日本にこれがないのはおかしいとしか思えなかったんです。
その後2011年11月に『第1回 eスポーツ JAPAN CUP』を主催することになるのですが、種目選定で重要視したのは、この大会で活躍してくれた方々がいずれ世界で活躍してくれることでした。そうすると必然的にSC2を入れなければならないという考えになったんです。周りからは「日本で流行っているゲームにすべきだ」とか「ゲーム自体がわかりにくい」とか、随分と反対されました。しかし、そこは僕らの大会が世界を目指すことを辞めたら何のためのeスポーツ普及なんだ、とかくガラパゴス化しやすい日本の悪い癖を目先の利益に惑わされて大義を捨てる気かと、一人で我儘を通させてもらって、今に至っています。
-SC2の印象はいかがですか。特にJAPAN CUPにおけるSC2をどうご覧になっていますか。
僕のSC2の印象は日本人向きだな、という事です。僕はスーパーファミコン時代に「スーパー三国志Ⅱ」と出会ってから今に至るまでシミュレーションゲームをずっとやり続けているんです。勿論、「三国志」シリーズや「信長の野望」シリーズは日本国内で不動の人気を誇るゲームですよね。StarCraftを見て、最初にゲームの説明を受けた時に、僕は「なるほど、三国志を高速でプレイしているのか」と大まかに把握したんです。であればこれは日本人の性質的に受けないわけがないだろうと思いました。
JAPAN CUPで日本人トップレベルの選手によるSC2の試合は本当に見ていて興奮します。その戦略性の高さや読み合い、瞬間の判断など、この素晴らしさをどう多くの方々に伝えることが出来るかまだ模索中ですが、必ずや多くの観衆の方々に伝えられるはずだし、伝わるはずだと思っています。
-SC2ファンに何かメッセージがあればお願いします。
まだまだ、僕らの力不足でSC2の魅力が多くの方々に上手く伝えきれていないことは申し訳なく思いますが、今後も皆さんと共にこのゲームの持つ楽しさをより多くの方々に共有して頂けるよう頑張って参りますので、何卒応援のほど、宜しくお願い致します。そして、我々の大会に出場する素晴らしい選手達にも一層の熱い声援を頂ければと存じます。第5回大会についても近日中にスケジュールを発表出来るよう調整中ですので、公式HP等でチェック頂ければと存じます。

インタビューを終えて

今回、SC2コミュニティ外の方々にSC2について伺うという初の試みを行ったのですが、予想以上に興味深いお話を聞くことができ、私も楽しくインタビューさせていただきました。このインタビューをSC2コミュニティの方々のみならず、幅広い層の方々に読んでいただけると嬉しいです。なおSC2部門の観戦レポートとSC2部門優勝者であるPSiArc選手のインタビューも当サイトに掲載してありますので、合わせてご覧いただければと思います。最後にあらためてStanSmith氏、みぃみ選手、筧誠一郎氏にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。
写真・インタビュアー:shuiniao(スイニャン) @ 水長 浩美 / Hiromi Mizunaga

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