8月にSen選手とLeaf (SorrowRush)監督がプライベートで来日した際、shuiniao(スイニャン)が『GAMER’S EXPRESS』で連載をしている「プロゲーマーファイティン!」でインタビューを行いました。そちらではプロゲーマー生活や日本についていろいろと語ってくれていますが、Starcraft Times読者向けのSC2のゲーム内容に関するミニインタビューをこちらに掲載いたしますので合わせてお楽しみください。
楊家正[Sen]選手
-台湾も日本もザーグユーザーが少ないですが、それについてどう思いますか。
僕はザーグが少ないのは、いいことだと思ってます。なぜならシーズンの終わりに、ベストザーグを選ぶという賞があるからです。競争相手が少ない方が獲りやすいじゃないですか(笑)
-ザーグをプレイするときのポイントを、種族別に簡単に教えてください。
ZvTは、オーバーロードできちんと偵察して、テランが何をしているのかをしっかり見ることが大切ですね。あとはとにかくドローンをたくさんつくることです。ZvPは、vTと少し似ていますが相手の戦略を読むことが大事です。これは経験を積むことによって上手く読めるようになってくると思います。ZvZは、正直どんな戦略が一番いいのか僕もわからないんです。でも運も必要だと思います。とりあえず今一番いいオーダーは、14ガス+1ドローンで14poolだと思います。
-Sen選手の具体的な練習方法を教えてください。
僕は、カスタムで強い選手と練習するようにしています。自分より下手な人と練習をしてもあまり意味がないと思うんです。それもあってずっと韓国サーバーで練習してきました。『GSL World Championship』でイジョンフン[MarineKingPrime.WE]選手と対戦する前は、チョンジョンヒョン[IMMvp]選手とカスタムで練習していましたね。他には中国のLoner選手やxiaoTi選手とも練習しています。
-今後の目標と、日本のファンにメッセージをお願いします。
日本のファンの中には自分もプロゲーマーになりたいと思っている人もいるかもしれませんが、夢は時間がかかるしとても大変なので、僕の本音としてはプロにはならない方がいいと思っています(笑) 僕の今後の目標は、海外大会優勝ですね。以前は学生として大会に参加していましたが海外の大会で一度も優勝できなかったので、今はGama Bearsのプロゲーマーとして海外大会で優勝することが目標です。僕の場合、『TeSL』より海外大会を優先させるという契約条件になっていてこれからも海外大会に積極的に出場するつもりですので、皆さん応援よろしくお願いします。そして『東京ゲームショウ』でお会いしましょう。
張宇[Leaf]監督
-台湾も日本もプロトスユーザーが多いですが、それについてどう思いますか。
プロトスが多い理由は、操作がシンプルなのに強いからだと思います。韓国のテランは第4の種族とも言われるほど強いですよね。でも台湾のテランは韓国と違ってそれほど強くないです。ザーグも同じような感じでしたが、これからはSenが『TeSL』に出場するようになるので、たぶん台湾のザーグは変わると思います。
-プロトスをプレイするときのポイントを、種族別に簡単に教えてください。
PvPは、やっぱり4ゲートウェイですかね。そしてPvTは、偵察が大事です。あとはオールインが多いのでそれに気をつけること。そもそもテランは戦略が多すぎるんですよ。オールインひとつ取ってもタンクと一緒に来ることもあるしバンシーがついてくることもあったりして、守るのがとても難しいです。もし相手の戦略がオールインであることが分かったら、すぐにゲートウェイにクロノブーストをかけてユニットを生産してください。そしてそして相手が攻めてきたら、プローブも動員してしっかり守りに入りましょう。PvZは、とにかくセントリーのコントロールが大事になってくると思います。
-チームで行っている具体的な練習方法を教えてください。
他のプロチームと練習しています。特にTt APOLLOSとよく練習しますね。あとはラダーを回すことなんですが、台湾サーバーと韓国サーバーが統一される前から韓国サーバーで練習してきました。オーダーを自分たちで研究するということはほとんどせず、たいてい韓国から学んでいます。
-今後の目標と、日本のファンにメッセージをお願いします。
とにかく自分のやりたいことなので、頑張ってやろうと思っています。具体的な目標は、やっぱり『TeSL』で優勝することですね。日本のファンの皆さん、『東京ゲームショウ』でお会いできるのを楽しみにしています。そして次はぜひ台湾へ来て、『TeSL』を見ていってもらいたいです。お望みなら、観光にも私が連れて行きますよ(笑)
秋葉原のメッセサンオーカオス館にて Tt APOLLOSのTシャツの前で記念撮影する二人
shuiniao(スイニャン) @ 水長 浩美 / Hiromi Mizunaga