WCG本戦だけではなく、世界トップを目指して頑張ります
8月27日に株式会社ソリッドレイ研究所で行われた 『WCG2011 日本予選 2次予選』でbreek選手が優勝を果たし、日本代表に決定しました。詳細は公式サイトを参照してください。なおbreek選手は、12月8日~11日に韓国・釜山で行われる『WCG2011 グランドファイナル』で世界の強豪選手らと対戦することになります。
以下は、breek選手へのインタビュー。
-優勝を果たし、WCG日本代表となった感想は。
本当に嬉しいです。でもやっぱり予選は予選なので、本戦に向けてこれから練習したいです。打ち上げもあるし今日ぐらいは遊ぼうかなという気持ちもありますが、正直ご飯だけ食べて帰ってすぐラダーしたいですね(笑)
-今回2次予選のための準備はどのようにしましたか。
基本的にはラダーだけですね。でも今回はザーグミラーがちょっと不安だったので、それだけ特別にHolonさんと何回かカスタムで練習してました。とにかく数をこなそうという感じでしたね。まあ勉強もあるので、最近は1日10~15ゲームぐらいしかできてないんですが・・・理想としてはその倍はやりたいです。
-今日のコンディションは。
あまり良くなかったです。というのも、緊張して結局2時間ぐらいしか眠れなかったんですよ。睡眠不足で全然ダメかなと思ってたんですが、試合になったらかなり目が冴えてとても良く試合ができました。正直なところ一回戦負けも考えてましたが、Pixtarさんに勝って波に乗れた感じですね。
-今日一番印象に残った試合とその理由を教えてください。
nazomenさんに負けた試合です。全勝優勝をインタビューで宣言していたので意気込んでいたんですけど、プロトス独特の汚さでやられた感じですね(笑) でもCriMsoNさんとの試合もそうですけど、今日の負けは全てマップのせいです
-そのnazomen選手との2セット目 <Crevasse> での試合でベインリングを出しましたが、即興的に出したのですか。
そうですね。1ゲートウェイ・エキスポを確認したので、ベインリングで突破することにしました。1ゲートウェイ・エキスポをするとコアが遅れてセントリーの数が出ず、仮に間に合ったとしても岩を割ることで坂が広くなりディフェンスすることができなくなるんです。隙を見つけてそこを逃さないっていうのは、割と理想のスタイルですね。
-1次予選進出者インタビューでnazomen選手に勝ちたいと話していましたが。
もう完全に世代交代ですね(笑) やっぱりグランドチャンピオンシップの3連敗がすごく悔しかったのでいつか勝ってやろうと思っていて、KotHで勝てた時点で自分の中でイーブンだったんですよ。今回勝って立場を逆転させることができたと思うので、実にうれしいです。
-CriMsoN選手との決勝戦を振り返ってみてどうでしたか。
CriMsoNさんやっぱり強かったですけど、僕のコンディションが良かったのか、今日はほぼ変なチーズ以外は全部勝てました(笑) 2セット目のスパインラッシュはガスのタイミングがつかめなかったんですよ。15ハッチェリーだとトントンのタイミングで行けるんですけど、15プール・16ハッチェリーだとちょっとタイミングがずれますね。あのスパインラッシュは確かNesTeaかIdrAがやっていたのを見たことがあって、練習してきたものではないです。でももっと上手くいくはずだったのに(苦笑) だけど全体的に作戦でも勝っていたしゲームを支配できたので、やっていてすごく楽しかったです。
-1セット目の < Shakuras Plateau > で、3rdに行ったタイミングはかなり博打だったのでは。
CriMsoNさんのスタイルがリスクを冒さない感じだと1次予選で把握したので、攻めて来ないことを祈りながら拡張しました。あとザーグの対空はガスを食うので、とにかくガスが取れるようにしていました。
-3セット目 < Xel’Naga Caverns > での勝利は特に素晴らしかったですね。
スターゲートオーダーだと思って拡張したのに、実際はハルシネーションだったということに気づいて慌てました。でも3rdベースのディフェンスに上手くいって、その後ドロップも絡めたラッシュで決めることができました。やっぱりvPはマルチタスクが重要ですね。僕自身たまにプロトスもやるので、しみじみ感じていました。
-キャリアを見つけたときの対処方法は決めているのですか。
キャリアを見つけたら即拡張、あとはクリープ伸ばしながらハイドラを出しつつ、スパイア、アップグレードですかね。インフェスターは若干遅れてもOKかなと思ってます。
-12月のWCGグランドファイナルに向けてどのように準備していく予定ですか。
enzaさんがプロの人を呼んでくれると言ってくれたので、そういう人たちと一緒にゲームできればなと思ってます。日本人選手はみんなスタイルが分かってしまっているので、あまりカスタムをやる気はないですね。とにかく限りある時間を有効に使いたいです。勉強とゲーム以外は何もしていないぐらいの勢いでやりたいですね。来年1月にセンター試験があるのでみんなに正気かって言われてるんですけど・・・両立させたいと思います、若干ゲーム寄りで(笑)
-応援してくれたファンへのメッセージと今後の目標をお願いします。
過去に悪いことというか・・・ちょっと問題になるようなこともありましたけど、これまでずっと応援してくれてた人にも、今日初めて僕のプレイを見て応援してくれた人にも、とにかくありがとうと言いたいです。そしてWCG本戦だけではなく、その後も世界トップを目指して頑張ります。
Special Thanks
インタビューの場を提供してくださったソリッドレイ研究所の神部社長、試合内容に関する質問にご協力いただいたMasterGODさんとnazomenさん、写真提供をしていただいたソリッドレイ研究所とGENさん、インタビューに応じてくださったbreek選手にお礼申し上げます。
shuiniao(スイニャン) @ 水長 浩美 / Hiromi Mizunaga
匿名
2011年8月30日 at 7:27 PM
SpineRushは、多分GSLのNesTea対anyproですね。
匿名
2011年8月31日 at 12:41 AM
素晴らしいインタビューですね。聞く方も聞かれる方も。
当日、ビデオカメラを担当させてもらったので、試合中の選手たちを間近で見ることができました。
試合前、スタート直前の短距離走者にも似た緊張の静寂。
そして、けたたましく鳴り始める打鍵音とクリック音。上下左右四方八方に睨みを利かせる視線(特にPsiArcのそれは、肉食恐竜と見まごうほどに)。
モニターや音声がないので戦況がわからないが、時間とともにプレイヤーの表情に、打鍵の強さに、マウスの振り幅に、口元に変化が表れ、息詰まるほどの空気感に、カメラを持つ手に汗がにじむ。
あの打鍵音もお届けできたら、ますます臨場感が増すかもしれませんね。
shuiniao
2011年9月2日 at 11:12 AM
英訳版がTL.netに掲載されました。http://www.teamliquid.net/f…