FOMOSに掲載されたStarCraft八百長問題の関連記事を以下にまとめてみました。この記事では、犯罪の詳細と今後の手続きについて取り上げました。タイトルをクリックするとソース元の記事に飛びます。
◆起訴、在宅起訴の犯罪詳細は?
身柄を拘束、起訴されたブローカーのパク某氏は、私設のゲーマー育成塾を運営しながら2009年9月から2010年2月までプロゲーマーのウォン某氏とマ某氏を通じて、試合に出場するプロゲーマーらに計1,850万ウォンを渡し9回にわたって故意に試合に負けさせた。そして八百長が行われた試合にP名義で5,300万ウォン相当をベッティングし8,300万ウォン相当の配当金を受け取り、K名義で3,900万ウォン相当をベッティングし6,100万ウォン相当の配当金を受け取った。また2009年12月31日から、プロゲーマーに渡す現金をプロゲーマーのウォン某氏と分担した。
在宅起訴となったブローカーのチョン某氏はK3リーグ所属のサッカー選手で、2009年12月にプロゲーマーMを通じてゲーマーのジン某氏に300万ウォンを渡して故意に敗北させ、八百長が行われた試合に760万ウォンをベッティングし1,200万ウォン相当の配当金を受けていたことが明らかになった。
プロゲーマー兼八百長仲介人として在宅起訴となったのは2名。まずウォン某氏は2009年9月、ブローカーのパク某氏から300万ウォンを受け取り自分の出場した試合で故意に敗北した。さらに2009年9月から2010年2月までP、K、Mなどと共謀して8回にわたって6名のプロゲーマーを買収、故意に負けさせ現金を渡した。またプロゲーマーに渡す現金をブローカーのパク某氏と分担し自ら650万ウォンを負担したかと思えば、八百長の行われた試合で2,100万ウォン相当をベッティングし3,500万ウォン相当の配当金を受け、八百長の情報を元プロゲーマーのチェ某氏など2名に流し情報料の名目で計890万ウォンを受け取った。
プロゲーマーのマ某氏は2009年12月初めにブローカーのチョン某氏と共謀し、プロゲーマーのジン某氏を買収し故意に負けさせ現金を渡した。さらに2009年12月末から2010年1月までP、K、Wと共謀し、ジン某氏など2名のプロゲーマーを買収し故意に敗北させて現金を渡した。合わせて、ブローカーから受け取りプロゲーマーに渡す現金の中から200万ウォンを横領した。
賭博ベッティング者として在宅起訴された4名中、銀行員のパク某氏はプロゲーマーのウォン某氏の金を代理ベッティングし、八百長の情報を受け5回にわたって2,100万ウォン相当をベッティングし3,600万ウォン相当を配当金として受け取った。元プロゲーマーのチョン某氏はプロゲーマーのウォン某氏の金を数回にわたって代理ベッティングし、八百長の情報を受け175万ウォンをベッティングしたが、サイト運営者に逃げられ配当金はもらえなかった。
元プロゲーマーのチェ某氏はプロゲーマーのウォン某氏に220万ウォンを渡して八百長情報を受け取り、2回にわたって570万ウォン相当をベッティングし960万ウォン相当の配当金を手にした。イ某氏はプロゲーマーのウォン某氏に670万ウォンを渡して八百長情報を受け取り、3回にわたって1,100万ウォン相当をベッティングし2,300万ウォンの配当金を受け取った。
◆略式起訴の犯罪詳細は?
略式起訴された6名と軍検察へ移送された1名のプロゲーマー計7名の容疑内容を、八百長の日時、試合、仲介人、対価の順に整理した。
1.プロゲーマー・パク某氏
2009年09月20日 プロリーグチャンピオンシップ – ウォン某氏 – 250万ウォン
2010年01月19日 プロリーグ – ウォン某氏 – 500万ウォン
2010年02月25日 MSL Survivor Tournament – ウォン某氏 – 収益の半分を約束後未払い
2.プロゲーマー・パク某氏
2009年09月25日 チーム評価戦 – ウォン某氏 – 700万ウォン約束後未払い
3.プロゲーマー・キム某氏
2009年11月22日 プロリーグ – ウォン某氏 – 600万ウォン
4.プロゲーマー・ジン某氏
2009年12月11日 スターリーグ – マ某氏 – 300万ウォン
2009年12月31日 スターリーグ – マ某氏、ウォン某氏 – 300万ウォン
5.プロゲーマー・ムン某氏
2009年12月10日 スターリーグ – ウォン某氏 – 650万ウォン
6.プロゲーマー・シン某氏
2009年08月20日 WCG代表選抜戦 – 不明 – 250万ウォン
2009年09月19日 プロリーグチャンピオンシップ – 不明 – 100万ウォン
7.プロゲーマー・キム某氏
2010年01月18日 プロリーグ – マ某氏、ウォン某氏 – 200万ウォン
◆加担者の今後の手続きは?
まず身柄拘束または在宅起訴された者は、刑事裁判を行うことになる。起訴されたパク某氏とプロゲーマーのマ某氏、ウォン某氏を含め在宅起訴された8名は、ソウル中央地方裁判所刑事裁判所へ5月14日付けで事件が受理された状態。
被疑者から被告人になった8名は、詐欺、背任、業務妨害などの罪名で公訴を提起されており、今後裁判で犯罪事実について処罰が決められる。
プロゲーマーのパク某氏、ジン某氏などの略式起訴された6名は、略式の手続きによる裁判が行われる。彼らは検事が懲役刑や禁固刑よりも罰金刑が妥当だと判断し、起訴すると同時に罰金刑に処してもらいたいという内容の略式命令を請求したのである。検察は彼らには最低200万ウォンから最高500万ウォンの罰金とともに、八百長で配当金として受け取った金額を追徴金として没収することを要請したと伝えられた。
一方、軍検察へ移送されたプロゲーマーのキム某氏は、一般人とは異なり軍で別途調査を受け、今後の処罰も軍裁判で決定される。