今年の9月から10月にかけて、アメリカのカリフォルニア大学サンタクルーズ校で「Artificial Intelligence and Interactive Digital Entertainment 2010 (AIIDE 2010)」という科学イベントが開催されます。
そのイベントの一部としてStarCraftのAIコンペティションを開催、RTSにおけるAIシステムの研究と発展を目的としているようです。このカリフォルニア大学は、以前にお伝えした大学でのStarCraft専門授業も開設しており、その内容もかなり専門的なものになりそうです。
2010年の9月1日まで受付、9月15日から10月15日まで大会が行われます。
BWAPIとは
このコンペティションでは「The Brood War Application Programming Interface (BWAPI)」を使用。これはStarCraftの高度なAIモジュール作成のためC++言語で作られたオープンソースプログラムである。
このシステムを使って、開発者はそれぞれAIに組み込まれたプログラミングやハイレベルなStarCraft競技のアルゴリズムを元に、その強さを競い合います。つまりはAI将棋のようなもの、それをRTSのハイレベルな競技に耐えうる程度まで開発してしまおうというプロジェクトです。以下の動画はBWAPIを使って作成されたAIシステムの動作例です。
人間とAIの戦いも
これらのAIは高い知能とStarCraftのプレイング能力が求められるのですが、イベントでは4ステップのステージが用意される予定。
- マイクロコントロール
- 小規模戦闘
- テクノロジー制限戦
- 通常の試合
これら複雑なテストにも耐えうるようなAIが参加の必須条件となっています。
さらにコンペで優秀な成績を収めたAIは、高い技術レベルを持つ人間と対戦してもらうことも予定されています。このイベントを宣伝するポスターには、韓国のトップ選手キムテギョン[Bisu]の写真が使われており、キムテギョン[Bisu]本人が参加するのかは不明ですが、それほどの高いレベルのプレイヤーが招待される可能性も十分にあり、誰とAIが対戦するのか気になるところです。
サンタクルーズ校をはじめとして、アメリカやオーストラリアから中国までと各国の有名大学や研究機関が参加・協力しているイベントで、その規模もさることながら開発されるAIのレベルも非常に高度のものになる可能性は十分にあります。
リンク
Expressive Intelligence Studio – StarCraft AI Competition
BWAPI – APIプロジェクト
匿名
2010年1月2日 at 3:18 PM
AI同士が戦うのも、それで人工知能が
発展するのも良いけれど、
AIがプロと対戦するのは好きじゃない。
AIはオーダーの練習相手になってくれれば
充分だよ。
nazomen
2010年1月2日 at 5:02 PM
SCのAIの場合、マップハックができてる部分が微妙だよね。
SC2のcomは偵察で得た情報から戦術を変えてくるって話だけど。
shuiniao
2010年1月3日 at 12:16 AM
テギョンと聞いて飛んできましたw
そのポスターってどこで見られますか?
sugeo
2010年1月3日 at 1:41 AM
ポスターってほどのものじゃないですが。しかもMBC時代の写真ですw
http://i453.photobucket.com…
shuiniao
2010年1月3日 at 11:17 AM
ありがとうございますー。何だかただビジュアル的に使われてる感じで、BisuのBの字もないですねえw
匿名
2010年1月4日 at 1:41 PM
AIが人間に勝つことは無いんではないだろうか。それほどにSCは複雑だと思います。
(チェスが人間に勝てても、将棋、囲碁になると難しいように)
単純な戦力差だけでは語れない部分がSCの特徴でもあるし、しかしだからこそAIがどこまでできるのか楽しみです♪
匿名
2010年1月4日 at 1:41 PM
AIが人間に勝つことは無いんではないだろうか。それほどにSCは複雑だと思います。
(チェスが人間に勝てても、将棋、囲碁になると難しいように)
単純な戦力差だけでは語れない部分がSCの特徴でもあるし、しかしだからこそAIがどこまでできるのか楽しみです♪