4月4日に行われた『Batoo スターリーグ 2009 決勝戦』の試合結果をお伝えします。
準決勝の試合ではそれぞれBisu選手とby.hero選手に対して、3勝0敗のパーフェクトゲームを見せたfantasy選手とJaedong選手の決勝戦。fantasy選手は昨シーズンの「Incruit スターリーグ 2008」に続いて2大会連続でOSL決勝進出です。
MechBio vs LowEcoZerg
決勝戦は両者の持ち味が存分に発揮される展開となりました。fantasy選手といえばvs Zergにおける高いMech率が目立ちますが今回も例外ではありませんでした。対するJaedong選手は、相手のプレイスタイルにカウンターする形で得意のLowEcoZerg(内政を犠牲にしてラッシュタイミングや中盤の勢いを伸ばす)を駆使してきました。
第1試合では素晴らしいマクロマネージメントでマルチを取ったJaedong選手に隙はなかったように見えましたが、mutaliskによるハラスをValkyrieで完璧に対処したfantasy選手が安定してセンターを確保。その後も上手く立ち回るJaedong選手のグラウンドユニットが力で捻じ伏せられて大事な初戦はfantasy選手が勝利で飾った。続く第2試合、前線Barracksでスタートしたfantasy選手はそのままMechオーダーへと移行。ここで間髪入れずにカウンターへと走ったJaedong選手ですが、fantasy選手の完璧すぎるマイクロコントロールによって阻止されてしまう。その後一瞬の隙を見てvultureを滑り込ませたfantasy選手が完全にアドバンテージを掴む展開に。致命的な被害を被ったJaedong選手は逆転叶わずgg、早くも優勝へ王手となった。
続く第3試合で大きく試合が動く結果となる。比較的Terranに地の利があるとされる「Sin Chupung-Ryeong」でfantasy選手がストレート勝利を収めるかと思われたが結果は違った。2ndベースの確保が容易であるにもかかわらず、vultureによるハラスでスタートしたfantasy選手でしたがJaedong選手が完全にシャットアウト。そのまま遅れた2ndを確保しにきたタイミングでJaedong選手の鮮やかなラッシュが決まりfantasy選手の流れをストップさせた。
第4試合でも異次元のプレイは続く。隠しfactory戦略が失敗してしまったfantasy選手は2starportからのwraithラッシュで突破口を作りに行く、それと同時に相手の1stベースへのvultureを使って多面ハラスを仕掛ける。しかし、これを冷静に対処したJaedong選手は苦戦しながらもしっかりとユニット数を揃えて一気にカウンター。マルチ確保を犠牲にしたオーダーを組み立てていたfantasy選手は一度失った勢いを取り戻すことが出来ずに敗退。試合は最終戦にもつれ込んだ。
注目の第5試合。最終試合となったこの試合で先手を打ったのはfantasy選手。Medusa特有の裏道からvultureを進入させたのですが、これに対してjaedong選手が完璧なディフェンスを見せて逆に優位に立つことができた。全く相手のオーダーを見ることが出来なかったfantasy選手はそのままvultureドロップを試みながらセカンドベース確保。しかし絶妙のタイミングで出てきたmutaliskで対処されてしまいJaedong選手はそのままカウンターアタック。valkyrie対策のscorgeもしっかりと仕事を行いfantasy選手打つ手なし。Jaedong選手は2度目のスターリーグ(OSL)優勝を決めた、一方fantasy選手は2大会連続準優勝止まりとなってしまいました。
対戦結果
Batoo スターリーグ 2009 決勝戦 | ||
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fantasy | > | Jaedong |
fantasy | > | Jaedong |
fantasy | < | Jaedong |
fantasy | < | Jaedong |
fantasy | < | Jaedong |
リンク
(T)fantasy vs (Z)Jaedong
opening
opening
Game 1 Medusa
Game 2 Return of the King
Game 3 Sin Chupung-Ryeong
Game 4 Tears of the Moon
Game 5 Medusa
ending