FOMOSに掲載されていた特集記事の一部を抜粋しました。
①eスポーツ初‘自由契約選手’2009年誕生・・・FOMOS元記事
‘自由契約選手’(フリーエージェント、以下FA)が、ついにeスポーツの種目Starcraftでも始まる。
FAは2006年3月22日『2006上半期プロゲーマー定期素養教育』において、2006シーズンの規約改定案で修正・発表された内容で、韓国eスポーツ協会の規約により2009年に初のFA資格を獲得する選手が誕生する。
規約によると、企業チームの場合はチーム単位リーグに5年以上、非企業チームの場合は4年以上出場した場合、FA資格が与えられる。また既存のプロゲーマーは3年以上活動した場合FA資格が受けられるようにしており、規約改定案議決時点である2006年以前にプロゲーマーとして活動していた選手が2009年からFA資格を獲得する予定だ。
その中で空軍に入隊した選手や、年度別出場競技が15%に満たない選手を除外すると、2009年からFA資格を獲得できる選手は30余名になるとみられる。
②‘自由契約選手’どのように導入された?・・・FOMOS元記事
eスポーツに‘自由契約選手’(FA)が導入された原因は、2005年にさかのぼる。
2005年2月、当時SK Telecom所属だったチェヨンソン[iloveoov]は、契約が終了していないにもかかわらずKTFと契約書を交わし、これがのちに明らかになったことで二重契約として大きな波紋を呼んだ。その後2005年9月、当時Pantech所属だったイビョンミン[GoodFriend]が、所属チームとの契約延長を拒否しKTFに移籍する事態が発生した。これは所属チームとの契約が終了した場合、選手の意思によって自由に移籍できるという前例を残す衝撃的な事件だった。
これにより協会は2006シーズン規約改定案を発表し、選手に対する保留権を認め、これとともにFA資格取得要件や適用方法などを含めたFA制度導入の枠組みを作った。
③‘保留権’と‘自由契約選手’とは何か?・・・FOMOS元記事
保留権とは、チームが次のシーズンにも選手と独占的に契約できる権利を言う。したがって、契約が満了しても選手は他のチームへの移籍が不可能になった。
選手の立場からすると大変不利な制度であるにもかかわらず、ありとあらゆるプロスポーツで保留権を認めている理由は、戦力の平準化だ。万一、保留権が認められない場合、財力が豊富な特定チームが優秀な選手を独り占めでき、これによりチームの戦力の急上昇を図ることができてしまうのだ。
保留権によって選手は所属チームと契約するしかなく、実力より低い年俸にされるという問題も発生しかねない。では、不当な扱いを受けている選手はいつも被害者にならざるを得ないのか。そうではない。続けて説明する自由契約選手(FA)制度が、選手のために存在する制度だ。
選手が所属チームの提示した年俸に不満を抱き契約を拒否した場合、選手生活ができなくなってしまうので、満足できない年俸にもかかわらず無理やり選手生活を続けるという不利益が生まれかねない。これを防ぐことのできる制度のひとつが、FA制度だ。
先の記事で説明したとおり、2005年2月のチェヨンソン[iloveoov]二重契約波紋と9月のイビョンミン[GoodFriend]無断移籍事件後、保留権に対する保安がなされ、これに相応するFA制度もまたその必要性が生じ、2006年3月にこれらを導入することとなった。
sugeo
2008年11月11日 at 4:33 PM
単純に「さすがe-sports先進国」って感じですね。
細かいことはさておき、これからはシーズンオフの間に「○○がFA権行使、○○に電撃移籍!」とかって感じでさながら日本のプロ野球みたいなニュースが飛び交うんでしょうかねw
匿名
2008年11月11日 at 9:59 PM
ぬおお。面白過ぎます。移籍とか契約の仕組みとかあまり出てこないんで興味あります。
「FBH、まさかのCJ移籍」とかあったらいいですねw
フィーゴ、レアル移籍みたいな感じで。