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【記者席】韓国E-Sports市場の規模

※2014年10月28日にDaily E-Sportsに掲載されたコラムの翻訳です。

[기자석] 한국 e스포츠 시장의 규모アメリカ・メジャーリーグ中継を見てみると、選手達の年俸に目が丸くなる。2014年シーズン、メジャーリーグで最も高い年俸のザック・グレインキーの場合、毎年2,600万ドル(約30億円)を稼いでおり、リュヒョンジン(韓国人メジャーリーガー)もまた433万ドル(約5億円)の年俸を受け取っている。

韓国プロ野球の最高年俸額はハンファ・イーグルスのキムテギュンだ。2013年に続き、2014年にも15億ウォン(約1億6千万円)を稼ぎつつ、年俸額2位のサムソン・ライオンズ、イスンヨプの2倍近くを受け取っている事になる。

韓国プロ野球界の年俸額1位キムテギュンは、アメリカ・メジャーリーグ年俸額249位であるリュヒョンジンと比べ三分の一程の水準に留まっている。韓国最高の人気プロスポーツである野球だが、アメリカと比較するとスズメの涙に過ぎない。

最近、韓国のLeague Of Legends選手達が次々と海外進出を図っている。2014年Springシーズンが終わった後、KT Rolsterで活躍していた”inSec”チェインソクと、”Zero”ユンギョンソプが中国のStar Horn Royal Clubに移籍し、CJ Entus Blazeのサポーターだった”Lustboy”ハンジャンシクがソロミッドに転向した。

League Of Legends World Championship(以下WCS)韓国代表選抜戦が終わった後には、KT Rolster Arrowsの”Kakao”イビョングォン、”Rookie”ソンイジンが中国チームへの移籍を公式発表し、2014シーズンWCSの終了後にはSK Telecom T1 Kのad carry”Piglet”ジェグァンジンがアメリカチームであるCurse Gamingに、”MakNooN”ユンハウンも同じくアメリカチームのFusion Gamingへと新たに本拠地を移した。”Ryu”ユサンウクと”H0R0”チョジェファンはヨーロッパチームのMilleniumと契約を結んだ。

選手達が海外チームへと向かう理由は様々だ。所属チームとの再契約が難航しその後も韓国チームから声がかからない場合や、韓国よりも待遇が良いなどが挙げられる。他にも韓国よりも年俸が高く練習時間が少ない上、外国での生活を通じて自然に言語習得も出来るといった利点もある。また韓国よりも競争率が激しくないので、選手達の最終目標であるWCS進出が容易な事も魅力的だ。

その中でも最も大きな要因はやはり年俸だ。韓国チームの年俸はそれ程高くない。企業チームの年俸水準が3~5,000万ウォン程である事を顧みると、海外チームに移籍する場合2倍以上の年俸を手に出来る。選手生命が短く軍役という妨げがある状況では、2倍の年俸は無視出来ない。

韓国選手達が海外チームへと列を成して移籍すると、ファン達の韓国E-Sports市場の限界を痛感するといった声が聞こえる。大企業が保有しているプロチームが選手達の待遇を改善し、安定性を保障するべきではないのかという指摘だ。

正しい指摘だが、韓国のE-Sportsという市場の規模を考えると反論の余地がある。韓国のスポーツ市場は大きくない。前文でメジャーリーグと韓国プロ野球の年俸について記した理由も、韓国スポーツ市場の規模について言及する為だ。韓国で最大のファンを抱えているプロ野球でさえ海外チームよりも多い年俸を実現出来ない理由は、市場自体が小さいからだ。

E-Sportsは言うまでもない。韓国のE-Sportsはスポンサー中心、広報評価中心に発展してきた。大企業がプロチームを保有しており、ゲーム放送は大会ごとにスポンサーを探しながら制作費を捻出して来た。2000年代中盤E-Sportsに対する関心が高まり大企業が先を争い参入したが、大企業は広報効果をメインとしてチームを運用してきた。事実、チームが収益を挙げられる項目が無いという事が大企業プロチームが今まで抱えてきた悩みの種だ。10代、20代の購買力を見越し、チームを通じ企業のイメージをアピールするという目標は達成出来たかもしれないが、プロチームが収益を生み出した訳では無い。

リーグ観戦の有料化制度が導入されたのも少し前からだ。WCS決勝戦では約40,000名が有料座席で観戦したというが、チームへ還元される収益では無い。League Of Legends Championsでも少し前よりベスト8戦から座席有料化を導入したが、これもまたチームの収益源になる訳では無い。

状況が状況だけに、大企業のE-Sportsへ対する関心は徐々に薄れていっている。最近ではシーンまでもが沈滞期を迎え、企業は広報費用削減に乗り出している。チームに対し直接収益を上げるように、とプレッシャーをかける事もある。プロゲーマー達の年俸上昇、待遇改善はシーンの停滞、ゲームに対する否定的なイメージなどの理由により難しいのが現状だ。

一方アメリカ、ヨーロッパ、中国等を初めとする新しくE-Sportsに関心を示し成長が見込める地域では、積極的に投資が行われている。カナダを含む北米では3億5,000名の人口を保有しており、ヨーロッパはEU加盟国の人口を合わせると5億名に達する。中国は人口約13億で世界最高の人口を擁する。また3カ国とも経済力という面でも韓国より優位に立っている為、3カ国がより積極的に韓国選手獲得へ乗り出したとすれば、韓国にはそれを防ぐ手立ては無い。

韓国は韓国なりに選手保護対策を準備する必要がある。韓国E-Sports協会が推進するように、所属チームを代表して営業活動を行う事により、スポンサーが得た全ての利益を分配する方式の採用、世界市場に選手を供給する過程でも相応の移籍金を要求し、それを今後の選手育成の為の費用として利用出来れば新たな収益モデルを定着させる事が出来るだろう。

[Daily E-Sports ナムユンソン記者 thenam@dailyesports.com]

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Translated by Starcraft Times – nok

リンク

Daily E-Sports – [기자석] 한국 e스포츠 시장의 규모

1 Comment

1 Comment

  1. rikapi

    2015年2月3日 at 3:20 PM

    【2014年Springシーズンが終わった後、KT Rolsterで活躍していた”inSec”チェインソクと、”Zero”ユンギョンソプが中国のStar Horn Royal Clubに移籍し、CJ Entus Blazeのサポーターだった”Lustboy”ハンジャンシクがソロミッドに転向した。】
    に対してちょっと違和感を感じました。

    TSM以外のチーム名は英語表記のままなので【ハンジャンシクがTeam SoloMidに移籍した。】の方が良いのでは?

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