娯楽性とチームやプレイヤーの利益にフォーカスした新しいチームイベント「SHOUTcraft Clan Wars」がMLGによるスポンサー、月々5000ドルの賞金総額で行われる。
年間を通して行われるこの「SHOUTcraft Clan Wars」は、単純な楽しさと「利益」を求めたイベントである。そのため他のチームリーグと違ったユニークな特徴を持っている。
プロリーグフォーマット
「SHOUTcraft Clan Wars」ではプロリーグと同じく、マップ毎にプレイヤーが交代するプロリーグフォーマットを採用する。All Killフォーマットにすると試合に出られるプレイヤー数が減ってしまうというのが、プロリーグフォーマットが採用された理由だ。
試合は基本的にBO7で行われるが、チームの都合によってはBO5で行われる場合もある。試合は通常のマッチに加え、プレイヤーの再利用が可能なエースマッチと2v2マッチが行われるため、最低でもBO7の場合は5人、BO5の場合は3人が必要となる。
マッププール
マップはラダーで使われるようなマップでなく、TeamLiquidのマップメイキングコミュニティで作られたユニークなマップを使うこととなる。これにより、マップ製作者は露出が増え、視聴者は新鮮さを味わうことができ、チームやプレイヤーは大きな大会に使うためのとっておきのビルドを使わなくてもよくなる。
以下が今イベントのマッププールとなっている。
Fallen Dreams
45秒毎に6つの橋が数秒間引っ込んで通れなくなる。
KERU
3rdのミネラル裏に低地のスペースがあり、レンジユニットで狙いやすくなっている。
Neo Jungle Valley
スポーンポイントが4箇所あるマップだが、各ベースが岩で孤立しているため、岩を壊すか岩を飛び越えないと偵察できないようになっている。
Neo Polaris Rhapsody
5分毎に一番低いフィールドに溶岩が流れこむ。
New Pompeii
円形のマップであり、5箇所のスポーンポイント全てが環状に繋がっている。陸地のすぐ外はバリアで囲まれているため、エアーユニットを逃がすためのスペースが殆ど無い。
Sacred Path
SC1のマップ「Iron Curtain」のリメイク。2v2用のマップとして使われる。チームとチームの陣地の間に、マップを縦断している岩の壁があるのが特徴。
Wrecking Ball
1stの一部をミサイルタレットが守ってくれるのが特徴。また、3rdはそれぞれ有利不利がある3つのポイントから選ぶことができる。
イレギュラーなフォーマット
先に述べた通り、「SHOUTcraft Clan Wars」では1v1だけでなく2v2も採用する。これにより、規模の小さなチームでもイベントに参加しやすくなる上に、1v1ではあまり実力を発揮できていないプレイヤーに輝くチャンスを与えることになる。
また、「Starbow」と「Starcraft2 BroodWar」の2つのアーケードマップを使うことも計画している。
Starbow
SC1とSC2のユニットが使える、SC1寄りのゲームデザインがなされたUMS
Starcraft2 BroodWar
SC2エンジンを使ったSC1のリメイク
チームスポンサーの表示
観戦用に使われるUMS「Gameheart」の最新版を使うことで、各チームのスポンサーがゲーム開始時とローディング中に表示されるようになる。これは、オフラインイベントと違いオンラインベントではチームスポンサーの露出が少ないという問題を解消することになる。
柔軟かつ持続できる実用的なイベントを目指して
SC2にはとても多くの大会があり、全てを追うのは難しい。しかし、「SHOUTcraft Clan Wars」の採用するBO7フォーマットは通常2時間以内に終わる上に、見逃した人向けにyoutubeに試合動画をアップロードするので、気軽に見れるようになっている。また試合時間もチームやキャスターの都合の良い時間に合わせて行われることになるので、他のトーナメントと被って邪魔をするようなことはない。
他の大会の準備に集中する必要があれば、チームはわざわざ試合を行う必要はない。何故ならこれは「リーグ」ではないからだ。怪我や休暇、渡航中のプレイヤーがいて参加できるプレイヤーが少なくても問題はない。別の項で説明したように、人数が足りなければ3人で参加可能なBO5に試合形式を合わせるからだ。
また実況はSHOUTcraftの主催者であるJohn Bain[TotalBiscuit]が行うことになる。これによりキャスターを雇う費用がなくなり、スポンサーから提供を受けた全ての賞金がプレイヤーに渡ることとなる。
参加チーム
Axiom
StarTale
Incredible Miracle
MVP
Evil Geniuses
Team Liquid
ROOT Gaming
mYinsanity
Millenium
IvDgaming