イジョンフン[MarineKing]のニュースに衝撃を受けた人は少なくないと思いますが、イジョンフン[MarineKing]と同様に活動の場をStarcraftからLoLに移した人達はその後どうなったのでしょうか。
イジョンフン[MarineKing]がLeague of Legend(LoL)に転向するというニュースは海外のコミュニティでも大きな反響があり、インターネット上では悲しみの書き込みが多く見受けられました。しかし、それと共に「イジョンフン[MarineKing]はLoLで成功できるのか?」という疑問の声も上がっていました。
LoLに挑戦するStarcraftプレイヤー達
イジョンフン[MarineKing]と同様に、SC2を引退しLoLに転向するというプレイヤーは過去にも何人かいました。先月引退を発表したセルビア人のTerranプレイヤー、Aleksandar Krstić[Beastyqt]もその内の一人ですし、キムサンジュン[Puzzle]、チェジョンファン[CoCa]、キムスンチョル[sC]、ウミンギュ[inori]もLoLのためにSC2を引退したことで知られています。しかし、キムサンジュン[Puzzle]、チェジョンファン[CoCa]はSC2に戻ってきましたし、キムスンチョル[sC]に至ってはSC2に復帰した後、再びSC2を引退することになりました。ウミンギュ[inori]に関しては続報がないという状態です。
◇チョジェゴル[Watch](写真提供:デイリーeスポーツ)
ただ、誰もがLoLへの転向でうまくいかなったわけではありません。Starcraftの世界からLoLに転向して成功したプレイヤーとして、先月キムテギョン[Bisu]選手とのインタビュー記事が当サイトにも記載されたチョジェゴル[Watch]が挙げられます。SC1時代に[Tazza]というIDでHite SPARKYZに所属していたことがあるチョジェゴル[Watch]は現在、NaJin Black Swordに所属し、OnGameNetによって行われたOLYMPUS Champions Winterで優勝を果たしています。
また、NaJin White Shieldのユビョンジュン[Ggoong]もまた、eSTROとSamsung KHAN(現Samsung Galaxy)で[Grape]としてSC1をプレイしていたプレイヤーです。彼は元Samsung KHANの選手であるイムテギュ[Brave]、チョンミノ[Point]と共にLoLのチームを組んだ後、NaJin White Shieldにピックされました。
監督、コーチとしても
Starcraftでプロゲーマーとして培った経験を、プレイヤーとしてではなくマネージメントする側の人間として活かしている人たちもいます。
◇ホンジノ[Yellow]
イムヨファン[SlayerSBoxeR]と共にSC1の一時代を築いたホンジノ[Yellow]はXenics StormというLoLのチームの監督としてチームの指揮を取っています。
GSLの初代王者として知られるキムウォンギ[FruitDealer]もStartaleのLoL部門で監督を務めていましたが、その後LoLチームが解散しており、それから音沙汰がない状態です。
2010年のGSL Openや2011年のGSL Code Aに出場した経験もある元oGs所属のプレイヤー、キムジョンギュン[LittleBoy]は[kkOma]というIDで上述したStartaleのLoLチームでキャプテンとして活動した後、SK Telecom T1のLoL部門でコーチ兼アナリストに就任しました。SK Telecom T1は先日行われたLoLのSeason 3 World Championshipで優勝しており、キムジョンギュン[kkOma]コーチによる力も大きかったのではないかと思います。
“MKP”はどうなるのか
ざっと書いてみましたが、これには情報が表に上がっている人しか含まれていません。中にはStarcraft引退後、LoLのプロを目指して人知れず一生懸命努力した人もいるかもしれないのです。しかし、LoLで成功したプレイヤーはほんの僅かです。イジョンフン[MarineKing]がどうなるのかは誰にも分かりませんし、LoLへの転向それ自体はとても残念ですが、見る人を魅了するマイクロとSC2で成功した実績でどこまでやれるのか、少し楽しみでもあります。