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【記者席】星が落ちるよ

昨日は星が落ちたよ
僕の胸が崩れたよ
星はただの星にすぎないんだ
誰もが僕に言うけれど
今日も星が落ちるよ

 

韓国のフォークデュオ・旅行スケッチ(여행스케치)の名曲「星が落ちるよ(별이 진다네)」の歌詞の歌い出しの部分である。歌詞のごとくeスポーツ界の星が落ちた。

Bisu

◇SK Telecom T1で引退を宣言したキムテギョン[Bisu]

 

SK Telecom T1のキムテギョン[Bisu]が引退を宣言した。9月9日午前、SK Telecom T1はプレスリリースを通じてキムテギョン[Bisu]の引退を発表した。理由はStarCraft 2(以下SC2)への適応が不十分であり、軍隊へ入るべき時期が近づいたためである。

 

今年、いや、プロリーグ終了後の8月と9月だけで、5~6名のプロゲーマーが引退を正式に発表した。プロリーグの準プレーオフでSK Telecom T1がSTX SouLに敗れた後ドジェウク[Best]が辞めるという意思を伝え、JinAirのキャプテンとして印象的な活躍を見せたキムジェフン[Argo]も去っていった。8月末にはStarCraft:BroodWar(以下SC1)で行われたスターリーグの最後の優勝者であるSamsungのホヨンム[JangBi]が引退し、そしてプロトス史上最も多くの優勝カップを手にしたSK Telecom T1のキムテギョン[Bisu]がプロゲーマー生活を辞めると言い出したことでピークに達したというわけだ。

 

彼らはなぜプロゲーマーの座を諦めたのだろうか。SC2に適応できなかったという点が主な理由をなしているが、実際の成績を見ると必ずしもそうではない。キムジェフン[Argo]やホヨンム[JangBi]は『SK Planet Pro League 12-13』においてJinAirとSamsungで最多勝1、2位を記録し、適応できなかったという表現が色褪せるほどの成績を収めた。ホヨンム[JangBi]は32勝24敗でチーム内において勝利数1位を記録し、キムジェフン[Argo]は24勝24敗でチョンテヤン[Ty]に続きチーム内2位にランクインした。SC2でも彼らの適応力は、KeSPA所属の他の選手らと比べて全く劣っていない。

 

キムテギョン[Bisu]とドジェウク[Best]は、プロリーグでの地位が確実に落ちた。キムテギョン[Bisu]が9勝8敗、ドジェウク[Best]が7勝10敗を記録し、チーム内で5、6位にそれぞれランクインした。しかしキムテギョン[Bisu]とドジェウク[Best]は、引退するほどのネームバリューではない。キムテギョン[Bisu]は「テクベンリッサン(TBLS)」と呼ばれて相変わらず人気を集めていたし、ドジェウク[Best]はSK Telecomで「ドテクミョン(Best, Bisu, Fantasy)」の柱として役割を果たした選手だ。シーズンオフの間に実力を整え、来シーズンのプロリーグで復活を狙うことのできる可能性を持っている人材たちである。

 

スタープレーヤーたちの引退は、時の流れを反映している。SC1で最高の選手として挙げられた彼らは、SC2に移行し世間の荒波にもまれた。SC1とSC2を並行しなければならなかったシーズンはいいとしても、すでにSC2のみをプレイしてきた選手たちとの競争で気勢がそがれたといえる。個人リーグで本戦に勝ち上がることができず予選を転々とし、「衝撃の敗退」という記事のタイトルのソースを提供する羽目になったことは、明らかに彼らのプライドに大きな傷を負わせた。

JangBi

◇SC1個人リーグ最後の優勝者・Samsungのホヨンム[JangBi]も引退手続きを踏んだ

 

個人リーグで不振となると、プロリーグでも出場のチャンスが自然に少なくならざるを得なかった。キムテギョン[Bisu]、ドジェウク[Best]、ホヨンム[JangBi]、キムジェフン[Argo]は皆プロリーグのロースターに含まれていたが、実際の出場者名簿にはなかった期間が存在した。チームの成績を上げるためにSK Telecomはeスポーツ連盟所属チームから出てきたウォンイサク[PartinG]とチェミンス[Brown]を獲得し、ホヨンム[JangBi]とキムジェフン[Argo]は出場機会が与えられていたものの、連敗を喫し経験を積まなければならなかった。

 

SC2の持つ限界もまた、彼らの引退を煽った。2012年、League of Legendsのリーグが韓国で正式に発足されて以降、eスポーツの主導権はLeague of Legendsに移った。韓国eスポーツという種をまき成長できる土壌を築いたSC1の後続作であるSC2は、大きな反響を呼び起こすことができなかった。SC1を通じて自分たちがeスポーツの代表選手であるというプライドを持っていた選手たちは、ますます傾いていく雰囲気を全身で感じながら引退を決意せざるを得なかった。

 

軍隊問題もまた、足を引っ張る要因であった。高校生の頃からプロゲーマー生活を始めた彼らは、チームの末っ子から主戦力、エース、アイコンに成長するまで非常に長い年月をかけた。キムテギョン[Bisu]、ドジェウク[Best]、ホヨンム[JangBi]、キムジェフン[Argo]は皆1989年生まれだ。韓国式の数え年では25歳、満年齢でも24歳。ソンビョング[Stork]やユンヨンテ[Free]ように彼らより年上の選手もまだ現役で活動しているが、軍隊に行かなければならない時期が到来したことはまぎれもない事実である。かつてのようにAirForce ACEがプロゲームチームを運営していれば、彼らが引退の代わりに入隊で選手生活を続けていったであろうが、2012年を最後に空軍のゲームチームは姿を消した。

 

星はいつかは落ちる。しかしいま我々の目に入ってくる星の光は、10万年前に放たれた光であるという話もあるではないか。SC1で光を放っていた選手たちもいつかは引退をするだろうが、時期と引退理由に残念な気持ちが残る。

 

僕の夢は消えてゆき 悲しみだけが深まってゆくのに
僕の星は消え 暗闇だけが濃くなってゆくのに

 

eスポーツファンの心も 「星が落ちるよ」のサビ部分と同じだろう。夢の中でしか見られないようなプレイを繰り広げてくれた星たちが消えるのを、いつまでも名残惜しんでいる。しかし彼らの残した光は、今でもファンの記憶の中に残っている。10万年前に放たれた星の光が、今の時代の地球に到達するように。

 

[デイリーeスポーツ ナムユンソン記者 thenam@dailyesports.com]

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Daily eSports – [기자석] 별이 진다네

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