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MBCGame閉鎖、10年の歴史に幕を閉じる


掲載が遅れて申し訳ありません。2012年1月31日、その10年の歴史に終止符を打ち、MBCGameがついに閉鎖されました。以下よりFOMOSのニュースと、Teamliquid.netのMBCGame大規模特集ページ「MBCGame: In Memoriam」から”MBCGameの歴史”の部分を要約して掲載します。そして最後に、nok個人のMBCGameの思い出について少し書きました。以下からどうぞ。

MBCGame消滅へ、2月1日よりMBC MUSICに転換

Ongamenetと共に国内ゲーム放送の一役を担ってきたMBCGameが、2012年1月31日を最後に完全に終了し、音楽チャンネルであるMBC MUSICへと変更された。

MBCGameがゲームチャンネルとして放送する最後のプログラムは「アデューMBCGame」だ。キムチョルミンキャスターが進行役を務め、他のキャスターと共にMBCGameのこれまでの歴史を振り返るコンセプトとして準備された「アデューMBCGame」は、1月31日午後1時から9時まで、計5話にわたって編成された。
2月1日0時より、MBC MUSICチャンネル紹介動画と共に「初めまして。MBC MUSICです」というプログラムから始まり、午後6時からは「音楽の時代」、「MBC MUSICフェスティバルレッドカーペット」、「MUSICマガジン」などといった音楽関係の番組が本格的に放送される予定だ。
MBC GAMEは2001年「GeMBC」という名前から始まり、2003年から現在の名である「MBCGame」として約10年の間ゲーム専門チャンネルとしてE-sportsの歴史の一役を担ってきた。廃止を前に一部ゲームファン達がチャンネル変更反対運動を実施したりしていた。(ソース:FOMOS

リンク

Adieu! MBCGame Part1 / Part2 / Part3 / Part4 / Part5/
※Part4では、Team 8・ジュフン監督、Part5ではイユンヨル[NaDa]が出演し、当時の様子を振り返っていました。

2012年2月1日、韓国ケーブルTVのゲームチャンネルであるMBCGameがその10年の歴史に幕を下ろした。
MBCGameは2001年にMBCが出資するケーブルTVチャンネル「GeMBC」として設立された。韓国プロフェッショナルStarcraft:Brood War(以下SC1)の創生期にE-sportsマーケットに参入し、第一世代のスターと言えるイムヨァン[SlayerS_BoxeR]、ホンジノ[YellOw]らが最盛期を築いた。
GeMBC最初のメイントーナメントは韓国プロゲーム協会(The Korean Pro-Gaming Association)(※韓国E-ports協会の前身)の名を冠した「KPGAツアー」という1ヶ月単位の個人トーナメントで始まった。KPGAは韓国内のSC1人気の爆発的な広がりを受け設立され、GeMBCとの提携は、両者にとってファンとの結びつきを獲得する為の試みだった。
2002年、KPGAツアーは2003年、GeMBCは現在の名前である「MBCGame」に名前を変え、KPGAツアーも「MBCGame Starcraft League」(MSL)に名称変更をする。その後、MSLは8年に渡り、計20以上のトーナメントを開催する事となる。また、数々の大スターを生み出した事も忘れてはいけない。”ゴールデンバッジ”(3度のMSL優勝を達成した選手に与えられる)を獲得したイユンヨル[NaDa](2002)、チェヨンソン[iloveoov](2003-2004)、マジェユン[sAviOr](2005-2006)、キムテギョン[Bisu](2007-2008)、そしてイヨンホ[Flash](2009-2011)の5名がその絶対的な強さを誇示し、誰もが思い描く成功者のイメージ像として、また同時に、難攻不落の要塞として君臨した。
2005年にはMBCGameの長寿番組である「スター無限挑戦」の放送を始めた。この番組はMBCGameのキャスター、解説者(またプロゲーマーもたびたび出演した)をパーソナリティとして迎え、人気の”Use Map Settings”ゲームを軽快なトークと共にプレイするといったスタイルで放送された。MBCGameは他にも同様の”スタークラフトバラエティ”番組を制作したが、「スター無限挑戦」程に人気を得たものは無かった。同番組は6年間に渡り放送され、エピソード数は300話を数えた。
他にもMBCGameは2003年~2005年に”WarcraftIII”の個人リーグである「プライムリーグ」、2009年からMBCGame閉鎖となる2011年の2年間には、世界トップレベルにも関わらず大規模な大会が無かった”鉄拳”で「鉄拳クラッシュリーグ」を開催したりと、Starcraft以外のプロゲーミングにも積極的に参加していた。しかし残念ながら「プライムリーグ」は、担当のヘッドプロデューサーが種族バランスに影響を与える為にユニットのステータス改ざんを行うというスキャンダルが発覚し、それを機に凍結されたという苦い思い出もある。
2006年、韓国プロSC1シーンが個人リーグからチームリーグへと比重を置き始めると、MBCGameは更なるSC1シーンへの参入を深める為、才能に恵まれながらも貧窮に陥っていたプロゲームチームPirates of Spaceを獲得し、「MBC GAME HERO」へと変身させた。MBC GAME HEROはプロゲームチームの中で最も低予算ながらも多くの成功を収め、同年のプロリーグチャンピオンとなった。
2010年には「プライムリーグ」に続くMBCGameのもうひとつの大きなスキャンダル、2009 NATE MSL決勝戦での「停電事件」が起こる。設備点検の不備によりスタジオの一部の電源供給がストップし、選手のPCのみならずスタッフらのPCまで全てがブラックアウトするという、前代未聞の事故を引き起こしてしまった。(※参考記事:MSL停電事故、原因はMBC GAMEの準備不足
2011年年末に近づくと、MBC Plus MediaがMBCGameを閉鎖し、音楽チャンネルに変更するのではないかという噂が流れ始める。(※参考記事:MBC GAME、音楽チャンネルに転向か?)MBCGameの代表者はこれを否定していたものの、MBC Plus Mediaは2012年2月を目処として徐々に、正式にチャンネル変更の手続きを進めていた。OngamenetとMBCGame共に2000年代中盤にピークだった視聴者数の維持に四苦八苦していたように、視聴率の減少が決断の元となったという指摘や、2010年に起きた八百長事件が韓国プロSC1のイメージに大きな打撃を与え、MBC Plus Mediaがプロゲーミングをサポートする興味を失ったという意見も聞かれる。
MBCGameが最後の番組として放送した「アデューMBCGame」の最終話は、以下の言葉と共に締めくくられた。
”2001年、たった4つの机を並べて始まった放送局、一途にゲームを愛する人々が集まり未来を思い描いた。いつの間にか、彼らが思い描いた未来は現実となり、さらに長い時間を経て、戻る事が出来ない過去となった。彼らの歴史は今ここで眠ってしまうけれども、彼らの夢は永遠に眠る事はない。MBCGameを愛してくれた皆さん、ありがとうございました。”
 – Teamliquid.net 「MBCGame: In Memoriam」 “A Short Story Of MBCGame”より要約

MBCGameの閉鎖を迎え改めて色々考えてみると、MBCGameは私にとって、「全ての始まり」と言える場所だったような気がします。
2007年頃にSC1の存在を知った私は、徐々にその楽しさに取り付かれ始めていました。VODを見るだけではなく、「試合を会場で見たい」と言う気持ちが次第に大きくなっていたのです。そして2008年、ついに韓国までSC1を見に行く事を決意します。その向かった先が、韓国ソウル・文來洞にあるMBCGameが持つE-sports競技場、MBCGame HERO Centerでした。
2008年12月28日、新韓銀行プロリーグ08-09 Samsung KHAN vs STX SouLが私が初めて韓国SC1にリアルで接した試合となりました。初めて生で見る試合に選手達…SC1をご覧の方にはお馴染みの声援「~ファイティン!」という声にやや気圧されながらも、ただただ興奮していた記憶があります。当時は自分の好きな選手以外はほとんど知らない状況でしたが、この時点で既にソンビョング[Stork]選手のファン(軽度)だったようです…。そして人生初の生で見た試合がこれだった事に、運命すら感じます。
それが皮切りとなり、2009年に再度MBCGame HERO Centerへと足を運んだ際には、Sugeo氏、スイニャン氏と初対面を果たしました。(3人のオフラインでの初対面は韓国内でした。)この時には試合観戦だけに留まらずSK Telecom T1のファンミーティングにも参加する事ができ、至近距離でキムテギョン[Bisu]選手、イムヨファン[SlayerS_BoxeR]選手といったスター選手と接し、画面だけでは中々伝わって来ないゲーム以外の部分、選手自身の魅力に取り付かれたのだと思います。そして実際の競技場で見る試合の緊張感と興奮度、PC前でVODを見ている時とは比べ物にならない程の楽しさと肌で感じる熱気や一体感…これを一度経験してしまうと、もうVODだけ見て満足していたあの頃には戻れません。
人生初のSC1のライブ試合、Sugeo氏、スイニャン氏との対面、それは全てMBCGame HERO Centerから始まりました。回数で言えばたった2回の訪問に過ぎないのですが、今の私があるきっかけとなったのは間違いありません。MBCGame閉鎖に伴いこの競技場も閉鎖となってしまったものの、私にとっては忘れる事が出来ない大切な場所です。
2008年、「~ファイティン!」なんか恥ずかしくて言おうともしなかった私が、その数年後、とある決勝戦でカメラを抱えながら「~ファイティーン!!!!」と一人で叫べる程にまで成長していました。 MBCGame、素敵な思い出と出会いをありがとう。

2 Comments

2 Comments

  1. sugeo

    2012年2月17日 at 2:09 AM

    こういうログが残るのは、すごく良いことだと思います。
    GG GL THX MBCGame

  2. Pingback: StarCraft Times | StarCraft2 ProGaming World - 2015年はスタクラ1復活の年!SSLとKSL、2大リーグまとめ!

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