WCS KR Season1 MANGOSIX GSL CodeS決勝戦会場レポート

2013年6月1日に韓国・ソウルの UNIQLO-AX にて『WCS KR Season1 MANGOSIX GSL CodeS』決勝戦・ キムミンチョル[Woongjin_Soulkey](Z) vs イシンヒョン[STX_Innovation](T) が開かれ、私スイニャン（shuiniao）が現地取材を行ってきました。普段のGSLの取材では会場レポートは特にお届けしていませんが、決勝戦なのでレポートをまとめておくことにします。

会場の様子

会場前にはたくさんの人が並んで入場を待っていました。左側が キムミンチョル[Woongjin_Soulkey]応援席、右側がイシンヒョン[STX_Innovation]応援席です。また、写真には映っていませんが、外国人観戦者専用の列もありました。会場の中ではスポンサーであるMANGO SIXのジュースやお菓子、キャラクターのお面が配られていました。

会場内は1階席と2階席があり、どちらも満席。正面ステージ両脇に競技席が設置され、その上にある小さめのスクリーンには選手、真ん中の大きなスクリーンにはゲーム画面が映し出されていました。照明やスモークなどの演出も豪華でしたが、今回わたしが一番印象に残ったのはコンサートのようにお腹に響いてくる音響です。これは歓声や拍手と同じく、訪れた人だけが感じることのできる会場独特の雰囲気と言えるでしょう。

応援に駆けつけた人々

STXとWoongjinの選手や監督、コーチも応援に駆けつけました。Woongjin応援席ではキムミンチョル[Woongjin_Soulkey]の練習を手伝ったとされるムンソンウォン[Acer_MMA]選手の姿も。また、決勝を戦う2名の選手の家族も一番前の席で見守っていました。

選手入場

客席の両側に設けられた花道から、決勝を戦う両選手が入場してきました。パクサンヒョンキャスターの進行のもと、両選手が決勝戦への意気込みを語ります。キムミンチョル[Woongjin_Soulkey]選手が「テランは皆同じ、大したことはない」と挑発すると、すかさずイシンヒョン[STX_Innovation]選手からは「自分はテラン最強、ザーグは皆同じで大したことはない」とお返しのひと言が飛び出すなど、会場の雰囲気は一気にヒートアップといった感じでした。

決勝戦

実況解説はおなじみのメンバー。ステージ向かって左側に韓国語放送、右側に英語放送のブースが設置されていました。

1セット目からイシンヒョン[STX_Innovation]選手が前線バラックを仕掛けて勝利すると、2セット目3セット目も立て続けに勝利し、セットスコアを3：0とし一気に王手をかけます。しかしここからキムミンチョル[Woongjin_Soulkey]選手の反撃が始まりました。ローチ・ベインリングで相手の本陣に突入してまずは1セットを取り返します。勢いに乗ったキムミンチョル[Woongjin_Soulkey]選手は5セット目6セット目も勝利し、セットスコア3：3で勝負は最終セットに持ち込まれました。

運命の7セット目、イシンヒョン[STX_Innovation]選手はヘルバットドロップやヘリオンで果敢に攻撃に出ますが、キムミンチョル[Woongjin_Soulkey]選手はこれを上手く防ぎます。さらにミュータリスクを準備してメディバックを落とすなど勢いを見せます。攻撃の手をゆるめないキムミンチョル[Woongjin_Soulkey]選手が徐々に優位に立っていき、多くのユニットや建物を失ったイシンヒョン[STX_Innovation]選手がGG宣言。これによりセットスコア4：3でキムミンチョル[Woongjin_Soulkey]選手が優勝を果たしました。

表彰式

優勝を決めた瞬間、思わず涙を見せたキムミンチョル[Woongjin_Soulkey]選手。その後韓国語放送の中継陣もステージに登場し、両選手をたたえました。

最後に、優勝賞金2万ドル（約200万円）と優勝トロフィーを手にしたキムミンチョル[Woongjin_Soulkey]選手の記念撮影をもって、壮絶な戦いは幕を閉じました。

優勝インタビュー

試合終了後、記者席にて韓国メディア合同の優勝インタビューが行われ、わたしも参加してまいりました。インタビュー内容については別記事にいたしますので、そちらをご覧ください。

写真・文責：shuiniao（スイニャン） @ 水長 浩美 / Hiromi Mizunaga