2013年4月5日にGOM TV 江南（カンナム）スタジオで『2013 BenQ GSTL Season 1』のAxiomAcer vs LG-IMが開かれ、スイニャン（shuiniao）が現地にて簡単なインタビューを行ってきました。
キムドンウォン[Axiom_Ryung](T)・チェジェウォン[Axiom_Crank](P)
－Crank選手はコーチを兼任されているとのことですが、監督やコーチを迎える予定はありますか。
Crank: そういう予定はないですし、そもそも僕たちは自分たちでやっていけているので、監督やコーチは必要ないと思っています。僕は選手とスポンサーの間に入ってコミュニケーションを取る役割やその他の管理を少しだけしていますが、自分としてはコーチ兼任というよりはまだ選手という意識が強いですし、言うなればキャプテンといったところですね。
－現在一番強いと感じる種族を教えてください。
Ryung: 僕の立場では、ザーグが強いと感じています。僕がvsZに弱いせいもあるとは思いますが、ザーグはWoLより悪くなったとはいえ長所がかなり残っていますからね。HotSにおいて、ザーグは実力差が一番出る種族だと思うんです。ですから、本当に強い選手には勝つのが大変だと感じています。
Crank: 僕としては非常にバランスがいいと感じています。巷では詐欺だのバランスが悪いだの言われてますが、実際にラダーをしてみるとどの種族も実力が拮抗してますし、現在のラダー順位を見てもプロトスが上位圏にいるんですよ。ですから僕の立場でバランスが悪いと言うのは、言い訳にしかならないと思います。
－WCSにおいてリージョン変更の可能性はありますか。
Crank: 全てが初めてのことですし、とりあえず最初のシーズンは様子を見て、リーグ方式について熟知した後で選択しても遅くないと思っています。韓国内での大会数は少なくなってしまいましたが、今は行われる大会にしたがって出場するつもりです。一度はリージョンを変える機会が与えられるとのことですし、僕たちはとりあえず韓国でやることにして、もし欧米で参加できるスケジュールやシステムならいつでも変更してもいいという考えは持っています。僕たちは海外チームに所属しているので、海外での露出を多くしないといけないんです。韓国だけにとどまっていては、海外企業は僕たちをスポンサードする理由がないですからね。
Ryung: 僕もまだ方式がどうなるのかよく分からないので様子見しますが、もし新しい経験がしたいと思ったら海外に行くというのもありだと考えています。
－日本にもSC2ファンがいることは知っていましたか。
Crank: 日本はビデオゲーム中心だと聞いていたので、SC2を見ている日本人がいるということは知りませんでした。今その話を聞いてちょっと不思議な感じがしています。
Ryung: 僕は以前Starcraft Timesの取材を受けたときに日本にもファンがいると聞かされて初めて知ったんですが、その後それが実感できるような機会は全くなかったんです。僕は韓国の大会にもたくさん出ているし海外にも色々行きましたけど、日本のファンには一度も会ったことがありません。日本に僕らが参加できるSC2の大会があったらいいんですけどね。
－今後の目標は。
Crank: これは色々なところで話していることなんですけど、チームを成功させたいと思っています。僕が努力して、選手もスポンサーもWin-Winできるようにしたいです。
Ryung: 韓国や世界で行われるメジャー大会のトロフィーを集めたいですね。一度ずつ優勝したいです。
－日本のファンへメッセージをお願いします。
Ryung: 日本は海外の中でも近い方ですし、是非GSLを観に来てほしいです。ほんの数人でもいいですから直接お会いできたらうれしいですし、日本にもファンがいるということを実感してみたいです。
－実は日本から何人か観に行ったこともあるんですが、選手に気軽に声をかけても大丈夫なんですか。
Crank: やっぱり西洋と東洋で文化の差がありますよね。僕たちは海外にもけっこう行ってるんですが、西洋だとこっちが真剣に話し合っているときでもお構いなくサインしてくれとか言ってきますからね（笑）。他の選手たちはどうか分かりませんが、僕たちの場合は全然声かけてもらって構わないですし、通りすがりに後ろ頭を叩かれても大丈夫です（笑）。
Ryung: 日本のファンならそれぐらいされてもいいから、是非お会いしたいですね（笑）。僕は日本が大好きで、今シーズンが終了したら7月に日本へ旅行する計画を立てているんです。日本のファンの皆さんとはTwitterで情報共有などができたらいいなと思ってます。僕のTwitterIDはAxRyungです。皆さん、僕に日本の情報を教えてください！
Sasha Hostyn[Acer_Scarlett](Z)
※Scarlett選手はこの日英語メディアのインタビューがあったため日本のファンへの短いメッセージだけとなりましたので、韓国メディアのインタビューの一部を掲載しておきます。
－韓国での活動を決めた矢先に今回のWCSの発表がありましたが、今後の計画は。
しばらくは韓国にいるつもりです。2013年には地域の変更が一度だけ許されているので、とりあえず韓国にできるだけ長く滞在して、あとで北米に変えようかなと思っています。今回の予選は韓国で参加します。
－欧米ではファイナル以外はオンラインで行われるという話もありますが、韓国に居ながらオンラインで北米に参加してファイナルだけ出国する可能性もありますか。
まだ韓国に来て3週間しか経ってないですし、Axiomとのパートナーシップも今後どうなっていくか分かりませんから、決めるにはまだ早すぎる気がします。私としては最大限韓国に居たいなと思ってますし、そんな先のことまでは今の時点ではお答えするのが難しいですね。
－日本のファンにメッセージをお願いします。
日本の皆さん、GSTLを見てくださってどうもありがとうございます。そして私に関心を寄せてくださって本当に感謝しています。
写真・文責：shuiniao（スイニャン） @ 水長 浩美 / Hiromi Mizunaga
