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【直球インタビュー】EGパクチニョン[JYP]、「プロゲーマーじゃなかったらアナウンサーになっていたと思う」

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EGのパクチニョン[JYP]は、かつてTSL所属のころからザーグに強いプロトスとして有名であったが、対テラン戦のせいで個人リーグにおいて弱点を見せていた。昨年開かれた『Hot6ix GSL Season4』のベスト16が最高成績である。

 

しかし、北米のプロゲームチームEGに移籍してから『SK Planet Pro League 12-13』に出場し続け、問題だった対テラン戦が少しずつ良くなっていった。『World Championship Series (WCS)Season 2』を目前に控えリージョンをアメリカから韓国に変更して話題を集めたパクチニョン[JYP]は、最近K-POPのオーディション番組でも第1ラウンドを通過するなど多方面で才能を見せている。

 

ファンが直接質問をする「直球インタビュー」のこの日の主人公は、「歌うゲーマー」EGのパクチニョン[JYP]である。

 

Q こんにちは。「直球インタビュー」の二番目の主人公に選ばれましたが、お気持ちはいかがですか。
A 嬉しいです。楽しく答えていきたいと思います。

 

Q 宿舎で四六時中歌を歌っていると聞きましたが、それが歌唱力の助けになったのですか。
A そうだと思います。歌を歌うことは子供の頃から好きでしたが、宿舎に入っても歌う癖がなかなか直らないんですよ。でもそのおかげで歌が上手くなったのだと思います。

 

Q では、宿舎にいたチームメイトたちの反応はどうでしたか。
A 以前Ilyes Satouri[Stephano]が韓国にいたとき、歌が上手いと褒めてくれました。

 

Q 最近Ilyes Satouri[Stephano]が引退して、とても残念だったでしょう。
A 本当に残念ですね。海外選手の中で、一緒によく酒を飲んだ選手の一人なんですよ(笑)。酔うと酒癖が悪かったですが、面白い選手でした。大会で見られなくなってしまって残念です。StarCraft2:Wings of Libertyで上手い選手でしたが、StarCraft2 Heart of the Swarm(以下SC2)に入って不振になりましたよね。もし海外選手が上手くなればSC2の宣伝にもなってファンも応援する環境ができるんでしょうけど、最近そういったことがなくなってきて残念ですね。

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◇『WCS challenger league』の予選に参加したときの姿

 

Q WCSで韓国にリージョン変更して話題になりましたね。逆転の発想という評価が多いのですが、挑戦し続けるつもりですか。
A とりあえず今年はもうリージョン変更ができません。来年はまだ分かりませんね。韓国で挑戦することが、自分にとって練習になるし役に立つのは事実です。でもEGとの契約によって変わってくると思います。再契約をしたら、アメリカに渡ることも考えているんですよ。

 

Q アメリカに行きたい理由でもあるんですか。
A 自分のために、アメリカ行きを選択するかどうか悩んでいます。ゲーマーとして特別な成績を収めたこともないし、お金をたくさん稼いだわけでもない。このようにだらだらと生きて軍隊に行くよりも、アメリカに行って英語の勉強をしながらゲームをすれば、将来のための武器を一つ備えることができると思うんです。一段階グレードアップしたいという気持ちがあるんですよね。

 

Q チェソンフン[Polt]選手も留学とゲーマー生活を両立させていますよね。
A 僕は最近手首の負傷で苦労していて、いろいろと思うところがあるんです。どっちみちEGの利点はサンフランシスコに宿舎があることじゃないですか。まだチームとは話をしていませんが、アメリカに渡ることも考えています。

 

Q WCSのAMとKR、どちらが楽ですか。
A 皆さん分かっていると思いますが、アメリカのほうが楽です。さらに、韓国選手が楽に接続できるという利点もあります。対するヨーロッパはアメリカと違ってラグが激しいため、予選を戦うのも大変です。

 

Q 学生時代に全校で4位になったことがあると聞きましたが、本当ですか。
A ずっと上位圏だったわけではありません。心境の変化があったと言えばいいでしょうか。一度、勉強を頑張ってみたいと思ったんです。プロゲーマーを志願する1年ぐらい前のことですね。その後も勉強し続けなければいけなかったんですが、一度勉強したから次は他のことをしてみたいと思ってしまったんです。それで遊んでいたら成績はガクンと落ちましたね。

 

Q全校で4位になったのなら1位を目標にすれば良かったのではないですか。
A実はそういった目標はありませんでした。通っていた学校の人数が少なかったから可能だった、というだけの話なんです(笑)。

 

Q ファンの方が次のような質問を送ってくれました。自分のルックスに満足しているか、もし満足しているのなら点数をつけてくださいとのことです。
A 背が高いのでおおむね満足ですが、ゲーマー生活のせいで体重が増えすぎました。体重には満足していません。痩せれば満足度が高くなるでしょう。最近は運動を続けていたのですが、手首の調子が悪くなったかと思ったら足首まで怪我をしてしまい、運動ができなくなってしまったんです。手首足首が治って運動が再開できれば、満足のいく体重にすることができると思います。

 

Q もしプロゲーマーになっていなかったら、どのような職業を選択していたと思いますか。
A 僕は話すことが本当に好きで、うちの父も話術に長けているんですよね。勉強を頑張っていたら、アナウンサーの道を選んでいたと思います。

 

Q 宝くじの1等に当選するという想像をしたことがありますか。
A 想像するだけでも楽しいですね。全部ではありませんがある程度は両親に渡して、残りは僕が使うつもりなんですけどね。物件を購入して賃貸料をもらう計画です。

 

Q 意外ですね。ほとんどの人は事業を起こしたいと答えそうなところですが、物件を購入したいと答えるとはね。
A アマチュア宿舎にいたときは分からなかったんですが、お金を稼ぎ始めてから両親が僕のために本当に多くの犠牲を強いられていたことに気づきました。そのころから経済観念が生まれ始めたんです。事業を起こしてお金を稼ぐこともできますが、またたく間に破産する可能性もあるじゃないですか。不動産賃貸業を通じて着実にお金が入ってくるシステムを備えることが、ロングランへの道だと思います。

 

Q 最近、戦略的なプレイが増えましたが、研究の結果なのかそれとも即興的に選んだのか気になります。
A プロリーグに出場し続けたことで手首の調子が悪くなり、それとともに練習量が以前より少なくなったんです。個人リーグと違ってプロリーグはBo1なので、相手を分析して試合の準備をすればうまくいくだろうと思い、戦略的なオーダーをたくさん使いました。

 

Q プロゲーマーの中で一番人脈が広いように見えますが、秘訣はありますか。
A 人見知りをしないスタイルです。知らない人にも積極的に近づいていきますし、気に入った人には簡単に心を開いたりもします。人脈は、StarCraft:BroodWar(以下SC1)時代にいろいろなチームに移籍したからですね。最初はSamsung KHANにいて、8か月ほど休んでからHwaseung OZに移籍して準プロゲーマーの資格を獲得したんです。その後ドラフトではMBC GAME HEROに抜擢されました。そうこうするうちに、自然と人脈が広がりましたね。

 

Q プロゲーマーとしてのロールモデルは誰ですか。
A 以前はチェヨンソン[iloveoov]選手でしたが、今は(イ)ジェドン[Jaedong]さんです。Hwaseungのときも一緒だったし、EGでも一緒に生活してたじゃないですか。Hwaseungのときは自己管理が徹底していて、なぜSC1トップクラスであるのかよく分かりました。SC2の序盤は不振でしたが、最近実力が急上昇しているのを見て、なぜ成功したゲーマーであるか分かるような気がします。宿舎で同じ部屋を使っていたのでいろいろと話もしましたし、深夜映画を観ながら親しくなりましたね。

 

Q 男二人で映画を見るのはちょっと変だと思いますが。
A 変ですか。僕や(イ)ジェドン[Jaedong]さんは一人で映画を観るのが好きなんです。仲良くなってからは一緒に観るようになりましたね。ビールを飲みながらいろいろな話をして、親交を深めました。

 

Q 記憶に残っているエピソードはありますか。
A (イ)ジェドン[Jaedong]さんがこのインタビューを見たら拗ねてしまうかもしれないんですが…いつだったか「監視者たち」という映画を観に行ったときのことです。(イ)ジェドン[Jaedong]さんは映画のチケットを、 (キム)ハクス[Oz]さんはポップコーンを買うことにしました。なのにチケットが買えなかったんです。(イ)ジェドン[Jaedong]さんが5分もの間お金を入れたのに、チケットが全然出てこない。(イ)ジェドン[Jaedong]さんは顔が赤くなるほど頑張ったんですが、チケットが買えませんでした。本当に慌てた様子でしたね。後になって分かったんですが、お金が出てくるところに一生懸命お金を入れていたんです。あのときは本当に笑いました。

 

Q パクチニョン[JYP]にとってStarCraftとは。
A StarCraftによって人生が変わりました。他の職業に就く可能性もありましたが、プロゲーマーになって行動も用心深くなりました。外の世界で生活して成長した部分もありましたし、いろいろと助けになりましたね。

 

Q パクヨンウン[yongun]監督がチームを去ってしまって残念ですね。
A パクヨンウン[yongun]監督は、情熱があって素晴らしい方でした。監督と一緒に過ごせたのはとても光栄でしたね。

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Q チームメイトの中で一番仲のいい選手は誰ですか。
A キムドンヒョン[Revival]選手です。MBC GAME時代からともに生活し、休日も一緒に飲める友人です。海外選手の中からは選ぶのが難しいですが、Marcus Eklöf[ThorZaIN]、Jens Aasgaard[Snute]ですね。Marcus Eklöf[ThorZaIN]選手は、スウェーデンに戻るときに通訳の方の助けを借りつつ英語で1~2分話をしたんですが、韓国生活は楽しかったと言っていました。

 

Q 最も満足したときとがっかりしたときはいつですか。
A ほとんどの選手がゲーマーとして初めて賞金をもらったときだと言うと思いますが、僕は『Courage Match』を通過したときと、SC2転向後に個人リーグ予選を通過したときですね。当時SC1で成績を残せずに引退を検討していたんですが、予選通過がSC2ゲーマーとして再起するきっかけになりました。がっかりしたことは、放送試合で対テラン戦15連敗をしたときですね。あのときが一番恥ずかしく、自分自身でも情けないと思いました。当時対ザーグ戦が12連勝で、対テラン戦も練習のときは実力が出せていたんですよ。トラウマが克服できず、何度も自分を責めました。

 

Q 『Courage Match』と何か縁があるようですね。
A 準プロ資格を取得するのに本当に長い時間かかりました。17歳のときからゲームを始めて、2年間チャレンジしても失敗続きだったんです。15〜16回目ぐらいで優勝したので、気持ちは格別なものでした。

 

Q それでも最近の対テラン戦を見ると上手いと思うのですが。
A 昨年3月に対テラン戦で初勝利を収め、6月にはMarcus Eklöf[ThorZaIN]選手に勝利しました。あのとき対テラン戦のトラウマが消えたといっても過言ではないと思います。プロリーグでもたくさん勝利して自信がつきました。

 

Q プロトスを選んだ理由はありますか。
A SC1のときからプロトスで始めました。理由はありませんが、建物がきれいだしユニットも少数のときに強力なんですよね。

 

Q もし他の種族を選んでいたとしたらどうですか。
A テランを選んでいたと思います。SC2を初めてやったとき、Primeの(イ)ジョンフン[MarineKing]にテランをやるよう勧められたんですよ。当時はプロトスが弱かったんですが、SC1でやってきたこともあって始めました。もし過去に戻れるなら、(イ)ジョンフン[MarineKing]の言うことをきいていると思います。

 

Q EGに来て変わった点はありますか。
A 本当にいろいろと変わりました。海外大会に20回ほど出場してロマンは破れたものの、海外ファンの皆さんと英語で会話をしながら世界は広いということが感じられました。EGに来て良かったと思います。

 

Q そういえば海外大会の成績は不振ですね。
A 昨年は良い成績を収めることができましたが、検定試験の準備で練習する時間がありませんでした。手首の調子も悪くなりましたからね。その分、努力をせず成績が出せなかったんだと思います。11月の『DreamHack Winter』に出場するので、今はそれに重点を置いています。

 

Q 今後の目標はありますか。
A 引退する前に大会で優勝する姿を見せたいです。引退後は、パクチニョン[JYP]というゲーマーが大勢のファンの記憶に残るようにしたいです。

 

Q 今日の質問は何点ぐらいでしたか。
A 70点ぐらいかな。

 

[デイリーeスポーツ キムヨンウ記者 kenzi@dailyesports.com]

リンク

Daily eSports – [돌직구] EG 박진영 “게이머 아니면 아나운서 됐을 것”

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