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StarCraft II

JCG優勝kurOa選手、「皆さんの応援のおかげでここまで頑張れた」

 kurOA

1月26日(日)に東京・中央区にある東京テレビセンター浜町スタジオにて『JCGグランドチャンピオンシップ』が開催され、StarCraft 2部門でkurOa選手がJMjpg選手を3:1で下し優勝を果たしました。以下はkurOa選手とのインタビュー。

 

 

Q 優勝を果たした感想を聞かせてください。
A ステージインタビューでもお話したとおり自分の中では今回の大会でSC2は最後だというつもりで臨んだので、優勝して有終の美を飾ることができて満足のいく結果となりました。

 

Q LOLに転向するとのことですが、理由を教えてもらえますか。
A 世界全体で見るとSC2も流行っていますが、韓国や日本ではLOLのほうが流行っていますし、人口も多くこれから成長していくゲームであるという点がまずひとつの理由です。それから自分でも当初思っていた以上にLOLでも高いレベルのプレイができていると最近確信できたので、今後もう少し力を入れてLOLをプレイすれば、SC2からファンになってくださった皆さんから見ても楽しいゲームができるだろうと思ったのがふたつ目の理由です。

kurOa

◇写真提供=files氏

 

Q 社会人プレイヤーとしては練習も大変だと思いますが、大会の準備はどのように行いましたか。
A 2週間ほど前から少しずつラダーで練習をしていました。そこでやっぱり自分の実力の衰えというものも感じましたね。実は就職したときから感じてはいたんですが、仕事が終わったあとにSC2をやるのはかなりキツイんです。話が戻りますがLOLもSC2も戦略の移り変わりが結構あるんですけど、SC2の場合それを自分のものにできなければまったく意味がないのに対し、LOLの場合は自分がやらなくてもほかの人が探してくれるという利点があるんです。つまりSC2の場合、自分でかなりの時間を割いて練習しなければならないのですが、LOLの場合は新しい戦略を取り入れられる体制さえつくっておけば比較的少ない練習時間でも割と大丈夫だったりするんです。そもそもLOLは戦略が多様すぎるゆえに、完璧に突き詰められている戦略というものがない気がします。熟練度よりも新しい発想力が求められるゲームであると言えると思います。

 

Q 対戦相手が3ザーグだったのは練習の上で少し楽だったのではないでしょうか。
A そうとも言えますが、僕は練習相手がラダーしかいなかったので、なかなかザーグと当たらなくて逆に困りましたね。最終日は相手がザーグじゃなかったらすぐゲームから落ちるということもやってみましたが、そもそも手を動かすことに慣れないといけなかったので、どの種族相手でも練習はしました。 

kurOa

◇写真提供=files氏

 

Q 当日のコンディションはいかがでしたか。
A コンディションは比較的良かったです。緊張はしましたけど、試合になったら集中してプレイできました。もともと試合のときはすごく緊張するタイプで、今日もゲーム前の10秒カウントのときは手が震えるほど緊張しましたが、ゲーム中はその緊張感を感じないように努力して集中できたと思います。

 

Q 3位決定戦で防音問題がありましたが、決勝戦の大会環境はいかがでしたか。
A 決勝戦からイヤホンとヘッドセットの二重着用になったため、実況の音漏れ等はまったくありませんでした。ただ私はイヤホンの着用に慣れていないうえに耳の穴が小さいということもあり、とても痛くなってしまったんです。しかも最初にJCG側が用意してくれたイヤホンが大きいものだったため、1~2セット目はとてもつらかったですね。最初にテストをしたときは大丈夫かなと思ったんですが、長い時間つけていると痛みが増してきたんです。結局3セット目で小さいイヤホンを交換してもらいました。むしろ周囲の音は、こちらが不安になるぐらいまったく聞こえませんでしたよ(笑)

TMjpg kurOa

Q 決勝戦振り返っていかがですか。印象に残った試合はありましたか。
A 資源も余りまくっていましたし、マクロも昔のようにできていないし、戦略や駆け引きで勝った感じですね。マクロのレベルなどは、世界のレベルから見たらかなり恥ずかしいレベルの試合だったような気がします。個人的には3セット目が印象に残っています。相手のミスでもあったとは思いますが、相手のサードでの当たりがすごくうまくいって本来負けるはずだった不利な試合でひっくり返すことができたのは、Bo5でかなり影響が大きかったと思います。

 

Q コアを2つ建てる場面がありましたが、その意図を教えてください。
A 2ベースでスピードアップが入っていそうだったので、オールインがくることを予想しました。もしベインバーストだった場合、コアが一瞬でなくなってしまうとその後の展開がかなりつらくなるんですよね。あのときはミネラルも余るほど取っていたので、予備のコアをつくっておいたんです。ただ結果的にその読みは外れていてラッシュも何も来なかったので、コアを2つ建てた意図が見ている皆さんには分かりづらかったのかも知れません。普段は壁をつくるときになるべくコアやフォージは置かないようにしているんですが、あの試合は相手が対面の遠い位置だったので、ガスをひとつ掘っているのは見えたんですけどふたつ目を掘っているかどうかが見えず、どんなオーダーを取っているのかが分からなかったんです。プールのタイミングが分からなければザーグリングが何体出ているかも分からないので、壁が間に合わない可能性を考えてコアを前に建ててしまったためにあのような事態が起こりました。

 

Q 最後の前線ゲートウェイは準備してきた作戦だったのですか。
A おそらく相手は追い込まれているのでアーリープールはしてこないと読んで、その場で思いついて前線ゲートウェイをしました。できれば相手が15ハッチェリーであることを願っていたのですが、見たときにはもうプールが建っていたので決まらないかなと思いました。でもその後ユニットをわざと送らずザーグリングの後にドローンをつくらせるようにしたので、 結果的には刺さってうまくいきましたね。これ実は駆け引きが大事で、試合前にTMjpg選手を含めた数名で話したときに前線プレイの話になって、「私は大会で一度も前線をやったことがない」と言ったんです。実際に配信でも前線はやらないですし、相手の意識から前線が外れやすい状況だったので、ここは使うべきかなと思いました。 自分でも練習したことのないオーダーではありましたが、こういうのも大事かなと考えて使いました。

 kurOa

Q 賞金をLOLの準備費用に当てるそうですが、具体的な計画はありますか。
A モニター以外のデバイス一式がかなり古くなっているので買いなおそうと思っています。もう社会人ですし正直言って自分のお金で普通に買えるようにはなったんですが、せっかく大会でいただいたお金なのでできればeスポーツ関連で消費できればと考えています。

 

Q 今後の目標を聞かせてください。
A 今後はLOLで活動することになりますが、日本のチームは私が見る限り肌に合わないのではないかと考えて、海外のチームに入るつもりでいたんです。ところが今回ちょっと日本のチームからお誘いをいただいたりしたので、うまくいけば日本のチームで活動することになるかもしれません。日本のチームに所属することになったら、日本でのSC2での地位と同じような地位を築けたらと思っています。 

kurOa

Q 最後に何か言いたいことがあればお願いします。
A 今まで3年間SC2をやってきて、いろいろな人から応援していただきました。自分が至らない部分も多く未熟なところもありましたが、そんな中でも応援してくださったことは本当にうれしく思っていますし、感謝の気持ちでいっぱいです。皆さんの応援のおかげでここまで頑張って来られたのだと思います。私のバトンはvaisravanaに託してあるので、これから彼がどんどん活躍できる場面が増えることを願っています。

 

[StarCraft Times Hiromi Mizunaga(スイニャン) info@sc-times.net]

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