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StarCraft II

1年間のリーグの集大成!『JCGグランドチャンピオンシップ』会場観戦レポート

JCG

1月26日(日)に東京・中央区にある東京テレビセンター浜町スタジオにて『JCGグランドチャンピオンシップ』が開催され、StarCraft Timesからは私スイニャン(shuiniao)が取材を行って参りました。大会はStarCraft 2とLeague of Legendsの2種目で行われましたが、ここではSC2に特化した観戦レポートをお届けいたします。

 

会場の様子

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トップの写真を見ていただければわかると思いますが、会場は完全にテレビスタジオでの収録と言った雰囲気です。観客はカメラ後方に並べられた席で、両サイドに設置されたモニターを通じて観戦します。ステージ向かって右側にはスポンサーであるmsiのPCが展示されていましたが、残念ながら展示なのか大会設備なのか分かりにくく、あまり触っている人はいない様子でした。

JCG

カーテンの仕切りを挟んでさらにその後方に実況席が設置されていました。今大会の実況はharuno氏、解説はzer0cal0rie氏のゴールデンコンビです。スーツ姿がバッチリ決まっています。

JCG

観客席がそれほど多くなかったせいもあるとは思いますが、LOLに比べるとSC2の観客は少なめでちょっとさびしい感じもありました。そんな中応援ボードを持って駆けつけた観客がおり、配信で紹介されていました。写真ではうまく映りませんでしたが、「vaisravana GO GO」と書かれています。大会を通じて、このような観戦文化がもっともっと広がっていくといいですね。

 

開会式

JCG

総合司会は闘劇でおなじみのコーリー氏が務め、大会委員長のmatsujun氏による簡単なルール説明がありました。また、決勝戦前のステージセレモニーでも再び登場し、同じ説明を行いました。このあたりは配信視聴者への考慮がなされていたようです。

 

3位決定戦 vaisravana(Z) vs Grinkers(Z)

3位決定戦はザーグミラーとなりました。第1セットのマップは <Polar Night > 。vaisravana選手が地上からザーグリングやローチで攻撃を仕掛けると、Grinkers選手は空中からミュータリスクで応戦。これに対しvaisravana選手は大量のクィーンで相手のミュータリスクを全滅させ、勝利をあげました。

vaisravana

第1セットに敗北したGrinkers選手が第2セットで選択したマップは < Habitation Statin >。地上軍のぶつかり合いの様相を呈したこのゲームでは、Grinkars選手がリッチミネラルからの資源を基盤とした消耗戦で勝利をおさめ、セットスコアを1:1とします。

 

続く第3セットでvaisravana選手が選択したマップは < Yeonsu >。vaisravana選手が大量のザーグリングとローチを生産し、相手の頭をおさえつつ相手からの攻撃もうまくディフェンスします。一方、大量のローチが削られてしまったGrinkars選手はたまらずGG宣言となりました。

Grinkers

後がなくなったGrinkers選手がピックしたのは < Heavy Rain >。ダブルリングを準備したvaisravana選手が相手のセカンドベースを執拗に圧迫し、序盤から内政で優位を築きます。その後もローチによる攻撃の手を緩めないvaisravana選手が圧勝。これによりvaisravana選手が3:1で勝利し、3位の座につきました。

 

 

決勝戦 TMjpg(Z) vs kurOa(P)

待望の決勝戦はザーグ対プロトスの対戦です。第1セットのマップは< Heavy Rain>。序盤、TMjpg選手がローチで攻撃を仕掛けますが、kurOa選手がこれをうまくディフェンスするとすぐさまセントリー、イモータル、マザーシップコアを引き連れて、圧倒的な戦力で相手本陣を壊滅。まずはkurOa選手が勝利をおさめました。

kurOa

第2セットでTMjpg選手が選択したマップは < Frost >。今度はTMjpg選手がザーグリングで相手のサードベースを執拗に攻撃し、資源力で優位に立ちます。kurOa選手も相手陣地でワーププリズムからユニット召喚をして攻撃しますが、TMjpg選手が絶妙なタイミングのインフェスターでディフェンスに成功。kurOa選手は少数ユニットを駆使して何とか立て直そうとしますが、結局ウルトラリスクとコラプターにミュータリスクまで加えたTMjpg選手が勝利。セットスコアを1:1とします。

 

続く第3セットでkurOa選手は < Yeonsu > を選択。 序盤にバロウ開発という奇策を準備したTMjpg選手でしたが、kurOa選手のキャノンに阻まれ思うような成果が出せません。その後ヴォイドレイと地上軍を引き連れたkurOa選手が相手のユニットを壊滅させ勝利し、王手をかけます。

TMjpg

後がなくなったTMjpg選手は < Polar Night > を選択。まずはkurOa選手が相手のセカンドベースを破壊させることに成功。TMjpg選手が反撃を図るもkurOa選手のディフェンスに阻まれます。その後も攻撃の手を緩めないkurOa選手が相手を圧倒し勝利。これによりセットスコア3:1でkurOa選手の優勝となりました。

 

表彰式

kurOa

今大会に参加したすべての選手の表彰が行われ、 優勝のkurOa選手には賞金10万円、2位のTMjpeg選手が4万円、以下vaisravana選手が2万円、Grinkers選手が1万円の賞金をそれぞれ手にしました。優勝インタビューでLOL転向を宣言したkurOa選手。StarCraft Timesでは、試合終了後に別途行ったkurOa選手のインタビューを後日掲載いたします。

 

今後の課題

私は国内大会の観戦レポートを書くたびに、「防音問題」について毎回声を大にして言ってきたつもりですが、今回も第1セットを終えた時点でvaisravana選手から「実況が丸聞こえです」との直訴がありました。第2セットからは実況解説が声のトーンを抑えると同時に会場に音楽を流すという臨時の対策が取られましたが、結局3位決定戦の競技環境はあまり良いものとはいえなかったようです。幸い決勝戦ではイヤホンの着用を義務付けたことで競技環境は完璧に改善されたとのことですが、選手および実況解説がベストな状態で試合に臨めなかった点は非常に残念であると言えるでしょう。

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今回がJCG初のオフライン大会ということで手探りな面も多かったようですが、大会としては大きなトラブルもなく比較的スムーズに進められ、予定時間より前倒しで終了となりました。次回は来年になるかと思われますが、先述の点のほかにも1年の集大成としての演出などが今後の課題となるのではないでしょうか。また、LOLと共に行うのもJCGならではのものであり、日本では世界と違いLOLからeスポーツ界に足を踏み入れたファンも多いようですので、LOL人気との相乗効果がSC2でどれだけ生み出せるのか、2014年シーズンに要注目です。

 

[StarCraft Times Hiromi Mizunaga(スイニャン) info@sc-times.net]

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