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餅A氏「プレイすること以外にゲームの活用法を見い出したい。ゲームから何が学び取れるだろうか。」

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以前に当サイトでも被験者募集記事をお伝えしましたが、東京大学大学院で実施された『デジタルゲームプレイヤーが持つ遂行機能の研究』を実施するに至った経緯を、同研究の主催者である吉川真人[餅A]氏に簡単に伺ってきました。

そもそも今回の実験については『前頭葉』の働きを視ることがメインになっているようです。餅A氏によると「ざっくり言うと、ある目標に対して筋道立てて考える能力は前頭葉が関係していて、それがゲームをプレイするスキルとどう関連するのか。ということを視るための実験です。」ということで、実験の内容としてはPCを使った簡単な処理能力テストだった。海外での大きな施設を使った実験などでは、よく頭にヘッドギアをつけたプロゲーマーがゲームプレイしているものが存在する。これらも基本的には今回の実験と同じで、前頭葉の血流などを視るものであり、過去の論文などから『ゲームをプレイすることにより前頭葉の血流が上昇する』ことは実証されているようだ。

プレイすること以外にゲームの活用法を見い出したい。ゲームから何が学び取れるだろうか。

餅A氏は、これらの活動により『プレイする以外のゲームの活用法』を模索していると語ってくれた。彼が強く語ってくれた言葉に「ゲームから何が学び取れるだろうか。」というものがある。今回の実験もそういったテーマを元にしたひとつの取り組みだと言う。

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『プレイする以外のゲームの活用法』を突き詰めることでゲームというもののあり方が変わってくるかもしれない。そういった授業も成り立つのではないかと考える吉川真人[餅A]氏。そんな話の中で彼は、彼自身の過去について語ってくれた。幼少の頃からサッカーが大好きだった彼は、世の中のJリーグ人気に乗って高いレベルでサッカーをプレイしていた。しかしあるとき、彼は身体的にダメージを負ってしまい、これ以上競技レベルのサッカーを続けていくことが難しくなった。そんな彼が出会ったのが格闘ゲームだ。StarCraft Times読者でも餅Aという名前は聞いたことがあるかもしれない。彼はサッカーを続けていた頃と同等、それ以上の輝きを魅せて世界最強の地位まで登り詰めた。そんな経験があって『シリアスゲーム』『e-Sports』と呼ばれるものが、何らかの身体的な理由でフィジカルスポーツが競技レベルで出来ない人たちへの、ひとつの解になれば嬉しいと語ってくれた。

「各タイトルのトッププレイヤーたちは何を手にしているのか?彼らはプロプレイヤーとしてどう成長したのか?何かひとつのことを突き詰めて、徹底的にやる。コレが人にとってプラスになることを、より具体的に証明できれば楽しいよね。」と語ってくれた彼の目が、少年のそれに見えたのは筆者だけだろうか。

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