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【HerStory】ソジス[ToSsGirL]、「プロゲーマーだったことが誇らしいです」

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プロゲーマーを辞めた後、彼らは一体何をして過ごすのでしょうか。気にはなりますが、我々もあえて取材をしようと頑張ったりはしません。やはり若くしてプロゲーマーになり、社会生活もしっかり送ってこなかった選手がほとんどであるため、インタビューをするほど成功したケースは見つけにくいからなのです。

 

しかし、この選手は違いました。プロゲーマーを辞めた後もメディアの注目を受け続けました。不思議なのは、ゲームやeスポーツと関連した分野ではなかったという点です。最近この選手は、芸術やファッション方面で多大なる関心を得ています。他の分野で注目を集めるほど、自分の情熱を注ぐ仕事を見つけたからです。

 

その主人公はすばり「女帝」ソジス[ToSsGirL]です。ご存知の方も多いと思いますが、彼女は最近、香水事業を開始しました。プロゲーマーを辞めショッピングモール事業をしていたソジス[ToSsGirL]は、今度は香水を越えて美術や彫刻品などへ領域を広げようとしています。プロゲーマーをしていて気づかなかった芸術感覚を引退後に発見し、第2の人生を歩みつつ新しい世界を広げているのです。誰もが全く予想していなかった道であり、ファンは彼女をいっそう応援しています。

 

プロゲーマー時代、人気がある分、さまざまな誤解を受けたりネット上で叩かれたりしたソジス[ToSsGirL]。プロゲーマーという立場上話せなかったことを、一般人となった今、気楽に話せるようになったと飛び上がるように喜びました。気楽を通り越して余裕まで見せた彼女との愉快なデートの中へ、今から一緒に飛び込んでみてください。

 

誤解と真実

ソジス[ToSsGirL]ほど選手時代、推測や憶測の多かった人がいたでしょうか。彼女はStarCraft: BroodWarの女性プロゲーマーの中で最も長い間現役として活動しながら、とてつもなく多くのデマに苦しめられなければなりませんでした。そのため、男性プロゲーマーのファンからとんでもない攻撃をされたこともあったのです。それにもかかわらず、彼女は一度も大声を出さずに黙々と耐えてきました。

 

しかし沈黙している間に噂は手に負えないほど広まり、彼女はなかなか減らない悪質な書き込みに苦しまなければなりませんでした。女性としては非常に耐え難い時期だったはずです。記者から見た彼女は誰よりも優しく大らかな性格の持ち主であるにもかかわらず、「他の選手たちに色目を使いまくっている」、「ナルシストだそうだ」、「誰々を誘惑したらしい」など根拠もない噂が広まっていきました。

 

ソジス[ToSsGirL]はプロゲーマー時代、誰に対しても先にあいさつしたり声を掛けたりしたことがありませんでした。内向的だったこともそうですが、男性ゲーマーに先に話しかけるとどんな噂が飛び回るか分からないため、死んだ人のように過ごしていたのです。彼女をそばで見守っていた人々であれば、そのような噂がどれほど馬鹿馬鹿しいことか分かっていたはずです。

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「変な噂が広まり、監督など周囲の人々から噂は事実ではないと言うべきなのではないかと言われたんですよ。あのときは、そのような説明をなぜしなければならないのかすら分かりませんでした。なぜやってもいないことについてやっていないと言わなければならないのか、もどかしかったです。それに否定したところで、そのような噂が消えたでしょうか。おそらく否定したとしても、さらに多くの噂が流れいたでしょう。あのときじっとていたのは、今考えてみても良かったと思います」

 

彼女は20代をまるで修道女のように過ごしていました。おかしな噂が流れることを恐れ、飲み屋でお酒を飲んだこともありません。よくあるクラブなどにも一度も行ったことがないのです。花の20代をひたすらゲームとともに過ごした彼女に対して、とんでもない噂の数々はあまりにも過酷ではないかという思いがします。

 

彼女と話をすると大ざっぱな性格に驚かされ、思ったより純粋な彼女の姿にもう一度驚かされます。気難しそうに見えますが、彼女はどんな食べ物も選り好みせず食べます。チームのボーナス休暇で中国​へ行ったとき、彼女はスウェット一着しか持ってこないという「大ざっぱさ」を見せたりもしました。着飾ることを面倒くさがり、普段はスッピンで過ごしています。

 

「女性プロゲーマーが公の場に出る際に、スッピンで何でもいいから適当に服を着ていくのは、ファンに対して礼儀がなっていないと思いました。だから公の場に出るときは化粧もして服にも気を使おうと努力したのですが、そのような姿だけを見て“着飾ることが好きすぎて練習もまともにやっていない”という書き込みを見ると、本当に悲しくなったものです」

 

STX SouL時代、ソジス[ToSsGirL]が後輩たちから一番良く言われたことは、「頼むからちゃんと化粧してほしい」でした。公の場ではないところで彼女が化粧をした姿を見た同僚はほとんどいません。今もそのような点は変わっていません。相変わらず大ざっぱで、遊ぶよりも家にいるのを好む平凡な人でした。

 

「沈黙のせいでいろいろと誤解されましたが、それでもあのとき沈黙したことについて後悔はしていません。プロゲーマーとして耐えなければならない役割だと思っていましたからね。今はどんな噂も笑い飛ばすほど強い心臓になったようです」

 

成功した実業家

内向的で10代から28歳までプロゲーマーしかしてこなかった女性が、社会に出て何ができるのか心配している人も多かったことでしょう。一部の人は「結婚でもするのでは?」と考えていました。果たして彼女は何ができるのか、彼女でさえも見当がつかなかったのです。

 

「プロゲーマーを引退したら、突然新社会人になったような気分になりました。28歳になって、ようやく社会に足を踏み入れた20歳と同等になったのです。正直、最初は怖くて道を決められず、いろいろと迷ったりもしました」

 

ショッピングモールを運営していましたが、彼女の妹のほうがむしろ積極的であり、彼女は楽しさを感じられませんでした。悩んでいたとき、彼女は新しい事業に目を向けました。それが香水事業だったのです。彼女には、我々の知らない芸術魂が根付いていたのです。

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「幼い頃からピアノが上手で絵も上手だったんです。賞も何回ももらったし、ピアノは交響曲を最初から最後まで弾けるほどの実力です。個人的には音楽や絵が本当に好きで、それなりに見る目もあると思います」

 

思いもよらなかった彼女の長所は、香水という別の芸術に出会って翼を広げました。彼女はアートフェア展示会を準備しながら香水と絵画を結びつける驚くべき能力を発揮し、今後は香水と音楽のコラボレーションを準備する予定だそうです。我々の知らなかった能力によって、彼女は今、香水業界に浮かび上がる新星となりました。

 

「正直、私に起業家気質があるとは思いもよりませんでした。好きなことをするときは、情熱がどこからともなく湧き上がってくるみたいです。香水事業をしながら、また違った自分を発見しており、本当に幸せです」

 

プロゲーマーだったことが誇らしいです

プロゲーマーだったときよりも、香水事業をしているソジス[ToSsGirL]の顔のほうがはるかに幸せそうに見えました。しかしソジス[ToSsGirL]は、今でもプロゲーマー時代に戻りたいと言うのです。タイムマシンがあれば、ですけどね。ソジス[ToSsGirL]にとってプロゲーマーという職業に就いていた頃は、とても幸せで楽しかった時代なのです。

 

「一瞬たりともプロゲーマーをやっていたことに後悔はありません。事業家に変身した今も、プロゲーマーだったことがとても誇らしいです。今の仕事をするうえで、プロゲーマーだったことが助けになっている部分も多いです。プロゲーマーは誇りであり、私の人生の最高のプレゼントだと思います」

 

内向的だった彼女はプロゲーマーをしながら大胆になる方法を学び、多くの悪質な書き込みを経験して強い心を持つようになりました。事業をするにあたって大抵のことには揺るがない彼女を見て、人々は「素晴らしい」と親指を立てて称賛します。

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プロゲーマー・ソジス[ToSsGirL]という過去は、事業をするにあたって相手に信頼と好感を与えることができる百点満点の名刺です。新しい人に出会っても、相手はプロゲーマー時代のソジス[ToSsGirL]を知っており、彼女のチャレンジ精神と情熱を高く評価していました。他の人より一歩先から始めることができるというわけです。

 

「プロゲーマーだった頃が一番幸せだったし、あのときの経験が今の私をつくりあげたのですから、誇らしくないわけがないでしょう。今プロゲーマーをしている選手や、プロゲーマーを志望している選手たちに言いたいことがあります。それは、自らを誇りに思ってもらいたいということです。自分は勉強ができなくてゲームを選択したのではなく、多くの職業の中から自分が一番上手くやれて好きなことを選び、その道を歩んでいるのだ、と。誇りを持っていればプロゲーマーとしても成功することができ、引退後に他の仕事をするときも色々と助けになるでしょう」

 

プロゲーマー・ソジス[ToSsGirL]ではなく実業家ソジス[ToSsGirL]として会いましたが、彼女のeスポーツに対する愛情は、以前よりも大きくなっています。StarCraft 2市場が縮小していることを残念がっており、もうひとつの道となっているLeague of Legendsへの期待と心配も隠しませんでした。

 

「今は見守り応援する立場になりましたが、今も心はプロゲーマーだったときと全く変わりません。後輩たちに成功してもらいたいですし、韓国eスポーツに発展し続けてもらいたいです。そばで応援しながら見守っています。私の故郷をしっかり守ってくれますよね?」

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[デイリーeスポーツ イソラ記者 sora@dailyesports.com]

リンク

Daily eSports – [HerStory] 서지수 “프로게이머였음이 자랑스러워요”

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